1級土木施工管理技士 過去問
解説あり

試験最新情報

令和9年度(2027年) 第一次検定日(予想)
2027年7月4日(日)

試験日まで、323

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1級土木施工管理技術検定試験について

1級土木施工管理技術検定試験とは

1級土木施工管理技術検定とは

1級土木施工管理技術検定は、道路、橋、河川、ダム、上下水道などの土木工事で、施工管理を行うために必要な知識や能力を確認する国家試験です。

この試験は建設業法に基づき、国土交通大臣の指定試験機関である一般財団法人全国建設研修センターが実施しています。

試験は、第一次検定第二次検定に分かれています。

区分主な内容
第一次検定土木一般、専門土木、法規、施工管理法などについて、択一式・マークシート方式で知識や応用能力を確認します。
第二次検定施工管理法について、1級土木施工管理技士として必要な知識や応用能力を記述式で確認します。

現在の正式名称は「第一次検定」「第二次検定」です。以前使われていた「学科試験」「実地試験」という名称は、令和3年度の制度改正で変更されました。

第一次検定に合格すると「1級土木施工管理技士補」、第二次検定に合格すると「1級土木施工管理技士」の資格を取得できます。

第一次検定の合格資格には有効期限がありません。そのため、一度合格すれば、将来第二次検定に挑戦するときに、原則として第一次検定を受け直す必要はありません。

 

令和6年度から受検資格が変わりました

令和6年度から受検資格が大きく見直されました。

1級の第一次検定は、学歴や実務経験に関係なく、受検年度末時点で19歳以上であれば受検できます。

令和8年度の場合は、2008年(平成20年)4月1日以前に生まれた方が対象です。

そのため、以前のように「大学卒業後○年以上」「高校卒業後○年以上」といった実務経験を満たさなくても、まず第一次検定に挑戦できます。

 

1級土木施工管理技士の仕事内容

土木施工管理技士の仕事

土木施工管理では、工事が計画どおり、安全に、必要な品質を保ちながら進むように現場を管理します。

覚え方の一つとして、Q・C・D・Sがあります。

記号内容意味
QQuality品質管理
CCost原価管理
DDelivery工程管理
SSafety安全管理

主な仕事には、次のようなものがあります。

・工事の施工計画を作ります。
・必要な資材、人員、建設機械などを手配します。
・工程表を使って工事の進み具合を確認します。
・コンクリート、鉄筋、盛土などが必要な品質を満たしているか確認します。
・作業員や建設機械が安全に作業できるように管理します。
・工事費が予算から大きく外れないように管理します。
・発注者、協力会社、周辺住民、関係機関などとの調整を行います。

事務所で図面や書類を確認した後に、ヘルメットや長靴を身につけて現場を確認することも多く、事務作業と現場作業の両方に関わる仕事です。

 

年収の目安

年収は、会社の規模、経験年数、地域、役職、資格手当、残業時間などによって大きく変わります。

参考として、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で、土木施工管理技術者に対応する職業分類の全国統計を見ると、年収は625万円となっています。

ただし、この数字は1級土木施工管理技士だけを対象にした統計ではありません。そのため、1級取得者の年収が必ず625万円になるという意味ではありません。

 

1級土木施工管理技士の役割

1級取得後の役割

1級取得後に関係する主任技術者と監理技術者

建設工事の現場では、建設業法により技術者を配置しなければならない場合があります。

代表的なのが、主任技術者監理技術者です。

主任技術者

主任技術者は、工事の施工計画、工程管理、品質管理、安全管理などを技術面から管理する技術者です。

原則として、建設業者が請け負った建設工事を施工するときは、元請・下請や請負金額にかかわらず、一定の要件を満たす主任技術者を配置します。

監理技術者

発注者から直接工事を請け負った特定建設業者が、その工事について一定額以上の工事を下請業者に出す場合は、主任技術者に代えて監理技術者を配置します。

現在の基準では、下請契約の合計額が、

建築一式工事以外:5,000万円以上
建築一式工事:8,000万円以上

となる場合が対象です。

これは元請工事そのものの請負代金額ではなく、元請業者が下請業者と締結する下請契約額の合計で判断する点が重要です。

1級土木施工管理技士は、対応する土木工事について、監理技術者になるための代表的な資格要件の一つです。

ただし、1級に合格しただけで、自動的にすべての現場で監理技術者になるわけではありません。工事の種類、会社が持つ建設業許可、下請契約額、雇用関係などの条件も確認する必要があります。

1級土木施工管理技士になるには

 

取得までのステップ

ステップ内容
1. 第一次検定合格19歳以上で受検可。合格すると「土木施工管理技士補」になり、一次が永久免除になります。
2. 実務経験二次受検には5年以上の実務と特定工事の経験が必要です(一次合格後の期間もカウント)。
3. 第二次検定合格現場での課題・対策・成果を400〜600字で記述する問題が中心です。
4. 監理技術者講習合格後に講習を受け、監理技術者証が交付されます。

それぞれくわしく見ていきます。

―― 第一次検定(1級土木施工管理技士補) ――

受検資格
 受検年度末に19歳以上であれば、学歴・実務経験に関係なく受検できます。jctc.jp

合格すると
 「1級土木施工管理技士補」と名乗ることができます。
 合格後に所定の申請を行うと、国土交通大臣名で 第一次検定合格証明書(1級土木施工管理技士補) が交付されます。jctc.jp+1
 この第一次検定の合格は 有効期限がなく、将来第二次検定を受ける際も再度第一次を受け直す必要はありません。jctc.jp+1

 

―― 第二次検定(1級土木施工管理技士) ――

第二次検定を受けるには、第一次検定に合格したうえで、一定以上の実務経験 が必要です。

令和6年度から受検資格が見直され、第二次検定は、学歴ごとの実務経験ではなく、第一次検定などに合格した後の実務経験をもとに判断される仕組みに変わりました。ただし、令和10年度までは、制度改正前の旧受検資格でも受検できる経過措置があります。

新受検資格の代表的な例は、次のとおりです。

・1級第一次検定合格後、実務経験5年以上
・1級第一次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
・監理技術者補佐としての実務経験1年以上
・2級第二次検定合格後、実務経験5年以上。ただし、1級第一次検定合格者に限ります
・2級第二次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上。ただし、1級第一次検定合格者に限ります

実務経験とは、工事の施工計画、工程管理、品質管理、安全管理など、工事の施工管理に直接関わる技術上の職務経験をいいます。工事請負者としての施工管理、発注者としての指導・監督、工事監理業務などが対象になります。

実務経験は、申込時に登録し、証明者による確認が必要です。申込完了後は実務経験の修正や訂正ができないため、事前に内容をよく確認することが大切です。

 

第二次検定に合格すると、正式に「1級土木施工管理技士」 として登録することができます。
合格者は、申請により 第二次検定合格証明書 の交付を受けます。

 

―― 監理技術者講習 ――

現場で監理技術者として配置されるには、「監理技術者資格者証」が必要で、さらに監理技術者講習を5年ごとに受けていること等が要件になります(運用は制度に沿って確認が必要です)。
講習を修了すると、「監理技術者証」が交付され、大規模工事の現場に配置されることができます。

 

勉強方法

勉強時間と学習法

学習時間の目安

区分標準学習時間学習のコツ
第一次検定300〜350時間過去問をくり返し解き、出題傾向をつかみます。
第二次検定200〜250時間日頃の現場経験を整理し、記述式で説明できるようにします。

第一次検定と第二次検定を合わせると、目安は500時間前後です。

1日90分勉強する場合、500時間に到達するには約11か月かかります。7か月で500時間を目指す場合は、1日あたり2時間20分前後の学習時間が必要です。

 

効率アップのヒント

・得意分野だけでなく、合格基準に関わる施工管理法(応用能力)を重視します。
・昼に見た現場の内容を、夜にテキストや過去問で確認すると記憶に残りやすいです。
・休日は、模試→復習→ノート整理の流れを作ると、弱点を見つけやすくなります。
・第二次検定では、自分の経験を「課題」「対策」「結果」の順に整理しておくと、記述の練習に役立ちます。

 

1級土木施工管理技士の関連資格

関連資格

資格特色
2級土木施工管理技士1級の登竜門。下請4,500万円未満の主任技術者になれます。
1級建築施工管理技士建築工事用の兄弟資格で、ビルや住宅が守備範囲です。
技術士〈建設部門〉設計・コンサル分野の最難関。公共工事の加点が大きいです。
RCCM民間のコンサル資格。施工と設計の両面を語れると強みになります。
コンクリート主任技士コンクリート品質のスペシャリスト。夏場の打設で頼られます。
1級建設機械施工技士重機選定と施工計画に強く、ダムや造成工事で重宝されます。

関連資格についてのまとめ

“資格ポートフォリオ”で現場もキャリアも多彩に

・施工管理ライン:2級 → 1級土木 → 各種1級系で守備範囲を広げる

・エンジニアリング深掘り:技術士・RCCMで“設計×マネジメント”両刀に

・品質&機械専門:コンクリート主任技士や建設機械施工技士で尖った武器をプラス

現場事務所に資格証がずらりと並ぶと“技術のショーケース”のようで壮観です。あなたのキャリア棚にも、好きなテイストの資格をコレクションしてみてはいかがでしょうか?

試験の概要

試験概要

令和8年度(2026年度)の試験情報

項目内容
試験日第一次検定:2026年7月5日(日)/第二次検定:2026年10月4日(日)
申込受付期間2026年3月23日(月)〜4月6日(月)
申込方法新受検資格の新規申込と第一次検定のみの申込は、インターネット申込です。旧受検資格の一部申込では、書面申込があります。
コンビニ支払の選択可能期間2026年3月23日(月)〜4月3日(金)
クレジットカード支払の選択可能期間2026年3月23日(月)〜4月6日(月)
申込用紙販売期間郵送販売:2026年3月6日(金)〜3月29日(日)/窓口販売:2026年3月6日(金)〜4月6日(月)
受検手数料第一次検定:12,000円(非課税)/第二次検定:12,000円(非課税)
試験地第一次検定:14地区/第二次検定:13地区
第一次検定の合格発表2026年8月13日(木)
第二次検定の合格発表2027年1月8日(金)

 

第一次検定は、次の14地区で行われます。

札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇

 

第二次検定は、次の13地区で行われます。

札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、那覇

鹿児島は第一次検定のみの試験地です。第一次検定を鹿児島で受けた場合、第二次検定の試験地は原則として福岡になります。

 

合格後の手続き

区分取得できる証明手続きの要点
第一次合格

第一次検定合格証明書

(1級土木施工管理技士補)

申請が必要

案内に従い申請すると、国土交通省から発送されます(例年9月頃以降)。

収入印紙2,200円等が必要です。

第二次合格

第二次検定合格証明書

(1級土木施工管理技士)

合格発表後に交付申請を行い、翌年2月頃以降国土交通省から発送されます。

収入印紙2,200円等が必要です。

※紛失・書換の再交付も各地方整備局で受け付けており、目安1か月前後で交付されます。

試験についてのまとめ

「101 問って多すぎ!」と思ったら、選択解答なので 実際にマークするのは 70 問。苦手分野は“安全第一でスルー”も戦略です。

試験日は 7 月第 1 日曜(一次)・10 月第 1 日曜(二次)が定番。

・申込は春休みの 2 週間だけ。カレンダーに赤丸必須。

一次は 四択 × 101 問、二次は 現場経験を語る記述式

・一次合格=免除+技士補。将来の二次挑戦も“貯金”できます。

合格情報

合格基準

合格基準

 

第一次検定

令和8年度の受検案内では、合格基準は原則として、

全体の得点が60%以上

かつ、

施工管理法のうち「応用能力」に関する問題の得点が60%以上

とされています。

試験の実施状況などによって、基準が変更される場合があります。

令和7年度の場合は、70問中42問以上に正解し、さらに施工管理法の応用能力15問のうち9問以上に正解することが必要でした。

そのため、単に全体で60%を取るだけではなく、施工管理法の応用能力でも60%以上を取ることが重要です。

 

第二次検定

令和8年度の受検案内では、第二次検定の合格基準は原則として、

得点60%以上

とされています。

ただし、試験の実施状況などによって基準が変更される場合があります。

第二次検定に合格すると、1級土木施工管理技士の資格を取得します。

合格後、申請することで国土交通大臣名の第二次検定合格証明書の交付を受けることができます。

 

 

合格率の推移

年度第一次第二次
202543.1%38.9%
202444.4%41.2%
202349.5%33.2%
202254.6%28.7%
202160.6%36.6%
202060.1%31.0%
201954.7%45.3%
201856.5%34.5%
201766.2%30.0%
201655.0%36.7%
201554.6%37.3%

 

令和7年度の第一次検定は、受検者47,715人、合格者20,547人、合格率43.1%でした。令和7年度の第二次検定は、受検者24,667人、合格者9,603人、合格率38.9%でした。

第一次検定の合格率は、令和3年度の60.6%から令和7年度の43.1%へ下がっています。第二次検定は、年度によって差はありますが、30%台から40%台で推移しています。

 

合格情報のまとめ

60%得点が合格のカギ。一次は知識、二次は経験重視です。

一次合格で「技士補」、二次合格で「技士」へステップアップできます。

合格後は現場の最高責任者監理技術者として大型工事を指揮します。

関連資格を組み合わせるとキャリアの幅が大きく広がります。

コーヒーで一息つきながら、あなたのキャリア地図にこの資格を描いてみてください。