1級土木施工管理技士 過去問
平成26年度 択一式
問39 ((旧)平成25年〜27年度 問39)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成26年度 択一式 問39((旧)平成25年〜27年度 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

混成堤の基礎捨石部の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
  • 石材の捨込みは、投入海域を示す旗やブイなどの標識をもとに周辺より順次中心部に行い、極度の凹凸がないように施工する。
  • 捨石を海上運搬する一般的な方法には、台船による積込み運搬、グラブ付自航運搬船(ガット船)、石運船(底開式、グラブ式付)がある。
  • 捨石の本均しの精度は、本体構造物が直接接する面であることから平坦性を必要とし、一般には均し基準面に対し+-5cmである。
  • 捨石は、基礎として本体構造物の荷重を分散させて地盤に伝えるもので、使用する石の大きさは5~500kg/個程度の範囲のものを用いる場合が多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。「中心部より順次周辺」に捨て石を行います。極度の凸凹が無いようにという後半部分は正しい説明となります。

2. 設問のとおりです。捨石工では、岩石の間に小さな石を間詰めしないため、手間やコストの削減につながります。

3. 設問のとおりです。「本均し」は、基礎捨石表面について、捨石をかみ合わせながら平坦に整形する作業であり、その施工精度は±5cmとされています。また、「荒均し」は、同様の作業で、その施工箇所によって精度は±30cm、±50cmなどとされています。

4. 設問のとおりです。基礎捨石の重さは200~500キロ/個、その基礎捨石を守るための被覆石は約1トン/個、被覆ブロックは条件によって異なりますが4~10トン/個とされています。

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02

「混成堤」とは波を防ぐ目的で基礎となる捨石の上に直立壁を設置します。

この問題は基礎捨石部の施工に関する問題です。

1.適当ではありません。

 石材の捨込みは捨込みならしをするので「中心部より周辺部に行う」が正解です。

2.適当です。

 石材の海上運搬方法について述べています。

3.適当です。

 本文の通り平坦性が必要であり、ならし基準面に対して±5㎝です。

4.適当です。

 使用する石材の大きさについて述べています。

 

  

  

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03

混成堤の基礎捨石部の施工に関する問題です。

選択肢1. 石材の捨込みは、投入海域を示す旗やブイなどの標識をもとに周辺より順次中心部に行い、極度の凹凸がないように施工する。

設問は不適切となっています。

内容が逆となっており、正しくは中心部より周辺に向かって行います。

選択肢2. 捨石を海上運搬する一般的な方法には、台船による積込み運搬、グラブ付自航運搬船(ガット船)、石運船(底開式、グラブ式付)がある。

設問は適切となります。

上記説明の他に、水深が浅くガット船が入れない場合は、瀬取り(台船への一時荷卸し)を行います。

選択肢3. 捨石の本均しの精度は、本体構造物が直接接する面であることから平坦性を必要とし、一般には均し基準面に対し+-5cmである。

設問は適切となります。

本体構造物の安定性を確保するため、本均しは平坦にすることが求められます。一般的に均し基準面に対し±5cmとされています。

選択肢4. 捨石は、基礎として本体構造物の荷重を分散させて地盤に伝えるもので、使用する石の大きさは5~500kg/個程度の範囲のものを用いる場合が多い。

設問は適切となります。

港湾工事で用いられる石の大きさは5~800kg/個程度の範囲で使用されることが多いです。

まとめ

混成堤は基礎となる捨石の上に直立壁を設けて波を防ぐものです。我が国において、水深3m以深では混成堤が用いられることが多く、その中でも最も多い形式が、ケーソンと呼ばれる鉄筋コンクリート製の箱を使用したケーソン式混成堤になります。

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