1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問13 (選択問題 問13)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問13(選択問題 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
- 現場溶接継手は、既製杭による基礎全体の信頼性に大きな影響を及ぼすので、所定の技量を有した溶接工を選定し、原則として板厚の異なる鋼管を接合する箇所に用いてはならない。
- 現場溶接作業の施工にあたっては、変形した継手部を手直し、上杭と下杭の軸線を合わせ、目違い、ルート間隔などのチェック及び修正を行わなければならない。
- 現場溶接は、溶接部が天候の影響を受けないように処置を行う場合を除いて、降雨、降雪などの天候の悪い場合は溶接作業をしてはならない。
- 現場溶接完了後の有害な外部きずは、肉眼により溶接部のわれ、ピットなどの欠陥を一定頻度で検査し、内部きずは放射線透過試験ですべての溶接部の検査を行わなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
鋼管杭の「現場溶接」の施工に関する問題です。
1.適当です。
本文の通りです。
特に継ぎ手は、原則として
「板厚の異なる鋼管を接合する箇所に用いてはならない。」がポイントです。
2.適当です。
本文の通りです。
3.適当です。
本文の通りです。
4.適当ではありません。
外部傷は一定頻度ではなく「すべての溶接部」において実施する。
が正解です。
内部傷は本文の通り「放射線透過試験」又は「超音波深傷試験」を行います。
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02
2.設問の通りです。ルート間隔保持ビードやスペーサーを用いてルート間隔を確保します。
3. 設問の通りです。風速10m以上の場合・降雨・降雪のある場合は、溶接作業は中止とします。また気温が5度以下の場合も良好な溶接が難しいため中止とします。
4.誤りです。外部傷は、設問のとおり目視で行いますが、一部ではなく全てに対して欠陥チェックを行います。
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03
不適当なのは「現場溶接完了後の有害な外部きずは、肉眼により溶接部のわれ、ピットなどの欠陥を一定頻度で検査し、内部きずは放射線透過試験ですべての溶接部の検査を行わなければならない。」です。
理由は、内部欠陥の非破壊検査(放射線透過試験など)をすべての継手に必ず実施するという一律の義務づけにはなっていないためです。通常は、外観検査は全数で行い、内部欠陥の検査は仕様書・監理者の指示・品質記録に基づき方法(RT/UT等)と抜取率を定めて実施します。
・溶接は基礎の信頼性に直結するため、資格・経験のある溶接工を選ぶのは適切です。
・板厚が異なる鋼管の溶接は、開先形状やルート間隔の管理、熱入力の調整など配慮が必要です。設計や仕様で避ける方針が示されることもあります。やむを得ず行う場合は、適切な開先設計・溶接条件・技量確認で対応します。趣旨としては、安易に現場で異厚溶接を選ばないという注意喚起として妥当です。
・溶接前の形状・位置の整合は基本です。軸心合わせ(芯ずれ防止)、目違い量の管理、ルート間隔の確認・調整は、溶け込み不足や応力集中を防ぐために必要です。適切な記述です。
・雨や雪、強風は湿気・温度・風の影響で気孔や割れの原因になります。テント・シート掛け、風よけ、予熱・後熱などの防護措置を講じない限り、作業を中止するのが原則です。適切な記述です。
・外観検査(VT)は通常全数で行いますが、内部欠陥の検査(RTやUT)は設計・仕様・規格で定めた対象と割合で実施するのが一般的です。安全性や重要度に応じて抜取または重点箇所の全数とするなどの運用をします。ここで述べる「放射線透過試験ですべての溶接部を検査」は過剰で、実務の基準とも一致しません。不適当です。
・現場溶接では、溶接前の合わせ(芯ずれ・目違い・ルート間隔)と、天候対策が品質確保の土台です。
・内部欠陥の非破壊検査は、方法と抜取率を仕様で定めるのが基本で、常にRTを全数実施するわけではありません。
・異なる板厚の溶接はリスクが高く、計画段階で避けるか、やむを得ない場合は入念な手順・条件設定が必要です。品質は「人(技量)・手順(開先/条件)・環境(天候)」の3点管理で守ります。
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