1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問17 (選択問題 問17)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問17(選択問題 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
- 耐候性鋼材の箱桁などの内面は、閉鎖された空間であり結露も生じやすいことなどから、普通鋼材と同様に外面塗装仕様の塗料を塗布する場合がある。
- 耐候性鋼材の表面の黒皮は、その防せい機能により製作過程などにおける鋼材表面のさびむらを防ぐため、架設終了後に除去する。
- 耐候性鋼材は、緻密なさびの発生による腐食の抑制を目的として開発されたもので、裸使用とする場合と表面処理剤を塗布する場合がある。
- 耐候性鋼用表面処理剤は、塩分過多な地域でも耐候性鋼材を使用できるよう防食機能を向上させるために使用する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
2.誤りです。 鋼材の加工を行う製作時又は架設時に鋼材表面を緻密なさび層が形成されやすいよう調整することが必要となります。
3.設問の通りです。表面処理剤は、緻密なさび層を形成し、架設当初のさびむらの発生やさび汁の流出を防ぐことが目的です。
4.誤りです。上記3の解説に準じます。防食機能の向上が目的ではありません。
参考になった数39
この解説の修正を提案する
02
1.適当ではありません。
この場合「内面用塗装仕様」を使用します。
2.適当ではありません。
3.にも出てきますが、「耐候性鋼材は、緻密なさびの発生による腐食の抑制」
が目的ですので
緻密なさび層が形成されやすいよう除去はしません。
3.適当です。
本文の通りです。
4.適当ではありません。
3.が正解の本文です。
「防食機能の向上」ではなく「腐食の抑制」を目的としています。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
03
適当なのは「耐候性鋼材は、緻密なさびの発生による腐食の抑制を目的として開発されたもので、裸使用とする場合と表面処理剤を塗布する場合がある。」です。耐候性鋼材(たいこうせいこうざい)は、表面に緻密な保護性のさび層をつくることで腐食の進行を抑える材料です。
使用環境に応じて、裸使用(塗装なし)か表面処理剤(さび安定化剤)を塗布するかを選びます。
不適当です。箱桁内部は湿潤で乾湿繰り返しが不十分になりやすく、裸使用は不可です。塗装が必要なのは事実ですが、内部は外面と同じ仕様ではなく、内部環境に適した内面用の塗装仕様を選定します。「外面塗装仕様の塗料」とするのは表現が不正確です。
不適当です。黒皮は保護目的で残すものではありません。むしろ均一な保護性さび層の形成を妨げるため、通常は製作段階(架設前)で素地調整(ブラスト等)により除去します。「架設終了後に除去」は順序が逆です。
適当です。耐候性鋼材は環境が適切(乾湿繰り返しが確保され、塩分や汚れの付着が過大でない等)なら、裸使用で安定した保護性さびが形成されます。環境や初期のさび安定化を図る必要がある場合には、表面処理剤(さび安定化剤)を塗布して性能の立ち上がりを助けます。
不適当です。表面処理剤は保護性さびの早期安定化やよごれの抑制を狙うもので、高塩分環境そのものの不適合を解消する道具ではありません。海塩粒子が多い地域や飛来塩分が大きい部位では、裸使用は原則不適で、必要なら塗装系の採用や設計上の対策が求められます。
耐候性鋼材のポイントは次のとおりです。
・保護性さび層で腐食を抑える材料である。
・使用可否は環境条件で決まる。乾湿繰り返しがあり、過大な塩分・汚れがないことが前提。
・箱桁内面などの閉鎖・結露環境は裸使用不可で、内面用の塗装仕様を選ぶ。
・黒皮は架設前に除去して、均一なさび形成を促す。
・表面処理剤は“塩害地を可能にする魔法”ではない。さびの安定化を助ける補助的手段と理解する。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問16)へ
平成28年度 択一式 問題一覧
次の問題(問18)へ