1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問43 (選択問題 問43)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問43(選択問題 問43) (訂正依頼・報告はこちら)
- 昼間の工事現場においては、事故発生のおそれのある場合の列車防護の方法として、緊急の場合で信号炎管等のない時には、列車に向かって赤色旗又は緑色旗以外の物を急激に振って、これに代えてもよい。
- 工事計画段階においては、施工場所の状況を綿密に調べ、事故の予知と対策をたてなければならない。
- 夜間工事を行う場合の照明は、所定の照度を確保し作業に支障をおよぼさないようにしなければならず、精密な作業を行う場合、照度の基準は150ルクス以上である。
- 営業線近接作業においては、ブームの位置関係を明確にして、き電線に2m以内に接近しない処置を施して使用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.設問のとおりです。工事規模が大きい場合は事故防止の対策内容を施工計画書などに記し、工事監督者、監督員の承認を受けます。
3.誤りです。労働安全衛生規則での照明に関する条項は、第604条(照度)があり、作業面での基準として粗な作業=70ルクス以上、精密作業=300ルクス以上、普通の作業=150ルクス以上と定められています。
4.設問の通りです。なお、き電線に2m以内に接近しない処置を取れない場合は、鉄道事業者と協議をしてき電停止をもって工事をする場合があります。ただし、費用と準備期間が必要となるため、可能な限り2m以内に接近しない処置をとります。
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02
鉄道において、営業線及びこれに近接して「工事を施工する」場合の「保安対策」に関する問題です。
1.適当です。
緊急時の場合の列車防護のための連絡措置を表しています。
ポイントは「緑旗以外」の物です。
(緑旗は「こちら側へ来て良い」意味になるため)
2.適当です。
本文そのものです。
3.適当ではありません。
ここでのポイントは作業内容における「照度の数値」です。
粗な作業「70ルクス以上」 普通作業「150ルクス以上」
精密作業「300ルクス以上」です。
4.適当です。
本文の通りです。
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03
適当でないのは、夜間工事の精密作業の照度を150ルクス以上とした記述です。夜間の精密作業は概ね300ルクス以上を目安に確保します。150ルクスは普通作業程度の明るさで、精密作業には不足します。
非常時は、列車に停止の合図が確実に伝わる方法をとります。信号炎管や赤色旗がない場合でも、認識される代替合図で直ちに列車を防護する考え方は現場の実務に沿います。ここでの趣旨は妥当です。
施工前に現地状況を詳しく調べ、危険を予測して対策を立てるのは基本です。列車防護計画、連絡体制、作業手順の整備などが含まれます。適切です。
夜間は作業内容に応じた照度が必要です。精密作業は300ルクス以上を目安に確保します。150ルクスは暗く、細かな確認や精密な取り扱いには不足するため、この記述は不適当です。
重機のブームがき電線に2m以内へ近づかないように、リミッタ設定や監視、進入規制などの物理的・運用的な処置をとります。感電・接触事故の防止として適切です。
営業線近接工事の要点は、非常時の確実な列車防護、事前の危険予知と対策、夜間の十分な照度確保、き電線からの安全距離の厳守です。特に照明は作業の難しさに応じた明るさの確保が重要で、精密作業に150ルクスは不足と覚えておくと判断を誤りません。
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