1級土木施工管理技士 過去問
平成26年度 択一式
問33 ((旧)平成25年〜27年度 問33)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成26年度 択一式 問33((旧)平成25年〜27年度 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

ダムコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • プレクーリングは、リフトスケジュールに基づき、ダムコンクリートを直接又は材料の一部を冷却し、打込み時のコンクリートの温度を下げて最高温度を抑制する方法である。
  • 有スランプコンクリートの締固めの判断は、コンクリートの沈下がなくなること、大きな気泡が生じなくなること、水が表面に現れて光沢が生じることなどによって確認できる。
  • コンクリート打込み終了後は、硬化作用の順調な進展と乾燥による表面ひび割れを防ぐために、柱状ブロック工法では湛水養生、面状工法では散水養生が標準的である。
  • 仕上げ掘削完了後の基礎岩盤面のくぼみに溜まった水は、コンクリート打込み前にスポンジ、バキュームなどで完全に取り除き岩盤面を十分に乾燥状態にする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。ダムのような大規模構造物は当然、コンクリートも大量に使用します。このため発生する水和熱も大きくなり、内部と外部の温度差が大きくなってひび割れの原因となります。これを防ぐためコンクリートを冷やすことをいいます。

2.設問のとおりです。コンクリート標準示方書において
①コンクリートの沈下がなくなること
②大きな気泡が生じなくなること
③水が表面に現れて光沢が生じることなどによって
の3点が示されています。

3.設問のとおりです。湛水養生とは、水を張って養生することです。

4.誤りです。コンクリート示方書などに特に定めはありません。なお、コンクリートは急激な乾燥を嫌うため、これに注意します。

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02

1.適当です。

 「プレクーリング」とはあらかじめ冷やしておくという意味合いで、

 内容は本文の通りです。

 これにより温度応力によるひび割れの発生を抑制できます。

2.適当です。

 有スランプコンクリートの締固めの判断は、

 本文の通り3つの点で判断します。

3.適当です。

 本文の通りです。

 ここでいう養生方法、柱状ブロック工法では

 「湛水養生(水をはってためる)」、

 面状工法では「散水養生」は覚えておいてください。

4.適当ではありません。

 コンクリート打込み前は「湿潤状態」にしておくことが正解です。 

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03

ダムコンクリートに関する問題です。

選択肢1. プレクーリングは、リフトスケジュールに基づき、ダムコンクリートを直接又は材料の一部を冷却し、打込み時のコンクリートの温度を下げて最高温度を抑制する方法である。

設問は適切となります。

コンクリートを打設する際、発生する温度応力を低減させるために、打設前のコンクリート温度をあらかじめ意図的にさげることをいいます。ダムのように一度に大量のコンクリートを打設する構造物では、発熱によってコンクリート内部と外部との温度差が大きくなり、温度応力が発生し、コンクリートにひび割れが生じます。

選択肢2. 有スランプコンクリートの締固めの判断は、コンクリートの沈下がなくなること、大きな気泡が生じなくなること、水が表面に現れて光沢が生じることなどによって確認できる。

設問は適切となります。

ダムコンクリートの締固め作業は、ダム本体の水密性、耐久性、強度を確保する上で重要となります。コンクリート標準示方書(ダム編)において、ダムコンクリートの沈下がなくなること、おおきな気泡が生じなくなること、水が表面に現れて光沢を生じることなどによって確認できるとされています。

選択肢3. コンクリート打込み終了後は、硬化作用の順調な進展と乾燥による表面ひび割れを防ぐために、柱状ブロック工法では湛水養生、面状工法では散水養生が標準的である。

設問は適切となります。

柱状ブロック工法とは、ダム本体のコンクリートを複数のブロックに分割し、ブロックごとに打設する施工方法です。この工法の目的は、コンクリートが硬化する際に発生する水和熱が内部にこもり、温度応力によるひび割れが発生することを防ぐことです。

選択肢4. 仕上げ掘削完了後の基礎岩盤面のくぼみに溜まった水は、コンクリート打込み前にスポンジ、バキュームなどで完全に取り除き岩盤面を十分に乾燥状態にする。

設問は不適切となっています。

コンクリートと岩盤との間の付着力を向上する為、乾燥状態にするのではなく、湿潤状態を維持する必要があります。

まとめ

コンクリートダムの施工方法には、柱状ブロック工法、拡張レア工法およびRCD工法があります。

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