1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問6 (選択問題 問6)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問6(選択問題 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート用骨材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 砕砂の粒形の良否は、粒形判定実績率の値によって判断することが可能である。
  • 骨材の化学安定性では、アルカリシリカ反応性試験で区分A「無害」と判定される骨材を使用することによりアルカリシリカ反応を抑制できる。
  • コンクリート用再生骨材Lは、レディーミクストコンクリート用骨材として使用することが可能である。
  • 骨材の密度・吸水率の値では、密度が小さく、吸水率が大きいときには骨材が多孔質で強度が小さくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。粒形判定実績率は砕石、砕砂の粒形を判定するためのもので砕石は55%以上、砕砂は53%以上と規定されています。
2. 設問のとおりです。アルカリシリカ反応性試験は、骨材を粉砕して粒度調整した試料を用いてモルタルバーを製作し、貯蔵槽で反応を促進させて長さ変化を測定します。また、材齢 26. 週の膨張量によって「無害」または「無害でない」を判定する試験です。
3.誤りです。再生骨材Lは破砕しただけの骨材です。強度を求めない部分のコンクリートに使用します。
4.設問のとおりです。密度が小さく、吸水率が大きいときには骨材が多孔質で強度が小さくなります。

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02

1.適当です。

 「粒形判定実績率」に関しては、「砕石、砕砂の粒形を判定するための指針」

 であるということと、「砕石55%以上」「砕砂53%以上」ということを

 覚えておいてください。

2.適当です。

 本文の通りです。

3.適当ではありません。

 コンクリート用再生骨材の規格はH(high) M(medium)L(low)と

 規格されていると覚えてください。

 よってLは低品質再生骨材であり、構造体コンクリートには適していません。

4.適当です。

 本文の通りです。

 密度が小さい=スカスカ、たくさん孔がある ということで強度は小さいです。 

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03

コンクリート用骨材の品質評価は、粒形、化学安定性、密度・吸水率など複数の項目で判断されます。

選択肢1. 砕砂の粒形の良否は、粒形判定実績率の値によって判断することが可能である。

正しい

 

砕砂の粒形は粒形判定実績率(良好粒の割合)で判断されます。

この値が高いほど粒形が良好で、コンクリートの施工性に優れています。

選択肢2. 骨材の化学安定性では、アルカリシリカ反応性試験で区分A「無害」と判定される骨材を使用することによりアルカリシリカ反応を抑制できる。

正しい

 

アルカリシリカ反応性試験で区分A「無害」と判定される骨材は、

反応性がないため使用することでアルカリシリカ反応を抑制できます。

選択肢3. コンクリート用再生骨材Lは、レディーミクストコンクリート用骨材として使用することが可能である。

誤り

 

コンクリート用再生骨材Lは強度が低いため、

レディーミクストコンクリート用には使用できません。

再生骨材Lは構造体コンクリート以外の用途に限定されています。

選択肢4. 骨材の密度・吸水率の値では、密度が小さく、吸水率が大きいときには骨材が多孔質で強度が小さくなる。

正しい

 

骨材の密度が小さく吸水率が大きい場合、多孔質で内部空隙が多く、

骨材自体の強度が低いことを示します。コンクリート品質に悪影響を与えます。

まとめ

粒形判定実績率やアルカリシリカ反応性試験は品質確認の重要な方法です。

また再生骨材は等級により用途が制限されるという点が重要なポイントです。

骨材の等級と用途の対応を正確に理解することが、適切なコンクリート施工につながります

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