1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問10 (選択問題 問10)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問10(選択問題 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの養生に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外の温度差が大きくならないようにコンクリート温度をできるだけ緩やかに外気温に近づけるため、断熱性の高い材料で保温する。
  • 暑中コンクリートの養生では、打込み終了後直射日光や風により急激に乾燥してひび割れを生じることがあることから、露出面が乾燥しないように速やかに行う。
  • 混合セメントB種を用いたコンクリートの養生では、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートより湿潤養生期間が短くなる。
  • 寒中コンクリートの養生では、型枠の取外し直後にコンクリート表面が水で飽和される頻度が高い場合の方が低い場合より養生期間が長くなる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。マスコンクリートは橋、ダムなどの対規模な構造物の政策に使用します。1辺の長さが1m以上の場合はマスコンクリートが使用されます。
2.設問のとおりです。暑中コンクリートは、その他のコンクリートに比べて養生の温度を低くしなければなりません。強度低下やプラスチックひび割れを防ぎます。
3.誤りです。混合セメントは「高炉スラグ」を使用したコンクリートで、その割合が低い順からA、B、Cもと分かれます。普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートより湿潤養生期間が長くなります。
4.設問のとおりです。寒中コンクリートは他のコンクリートに対して養生期間が長くなります。

参考になった数42

02

コンクリートの「養生」に関する問題です。

前問に関することも出てきます。よく読み解きましょう。

1.適当です。

 本文の通りです。

2.適当です。

 本文の通りです。

3.適当ではありません。

 養生期間

 「早強ポルトランドセメント<普通ポルトランドセメント<混合セメントB種」

 を覚えておいてください。

4.適当です。

 本文の通りです。 

参考になった数21

03

コンクリート養生は、コンクリートの種類と環境条件に応じた適切な対応が必要です。

選択肢1. マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外の温度差が大きくならないようにコンクリート温度をできるだけ緩やかに外気温に近づけるため、断熱性の高い材料で保温する。

正しい

 

マスコンクリートは水和熱で内部温度が上昇し、

内外温度差が大きいとひび割れが生じます。

保温で緩やかに冷却し、温度差を抑制します。

選択肢2. 暑中コンクリートの養生では、打込み終了後直射日光や風により急激に乾燥してひび割れを生じることがあることから、露出面が乾燥しないように速やかに行う。

正しい

 

暑中では直射日光や風による急激な乾燥で、乾燥ひび割れが生じやすいため、

打込み直後から散水や被覆などの養生を速やかに開始します。

選択肢3. 混合セメントB種を用いたコンクリートの養生では、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートより湿潤養生期間が短くなる。

誤り

 

混合セメントB種は普通ポルトランドセメントより強度発現が遅いため、

湿潤養生期間は「短くなる」のではなく「長くなる」必要があります。

選択肢4. 寒中コンクリートの養生では、型枠の取外し直後にコンクリート表面が水で飽和される頻度が高い場合の方が低い場合より養生期間が長くなる。

正しい

 

寒中コンクリートでは、表面が湿った状態(飽和頻度が高い)ほど凍結リスクが高まるため、

凍結防止の養生期間が長くなります。

まとめ

各々異なる養生条件があります。

特に混合セメントB種は普通セメントより強度発現が遅いため、

より長い湿潤養生期間が必要です。

参考になった数1