1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問47 (選択問題 問47)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問47(選択問題 問47) (訂正依頼・報告はこちら)

下水道管きょの更生工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • さや管工法は、熱硬化性樹脂を含浸させたライナーや熱可塑性樹脂ライナーを既設管きょ内に引込み、水圧又は空気圧などで拡張、密着させた後に硬化させることで管を構築する。
  • 形成工法は、既設管きょ内に硬質塩化ビニル材などをかん合させながら製管し、既設管きょとの間げきにモルタルなどを充てんすることで管を構築する。
  • 製管工法は、既設管きょより小さな管径で製作された管きょをけん引挿入し、間げきに充てん材を注入することで管を構築する。
  • 反転工法は、熱硬化性樹脂を含浸させた材料を既設のマンホールから既設管きょ内に反転加圧させながら挿入し、既設管きょ内で加圧状態のまま樹脂が硬化することで管を構築する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。さや管工法は更生材を既設人孔内から入れ、更生材に対して水圧または空気圧で拡張し、最終的に蒸気または温水で樹脂を硬化させ、新しい管路を作る工法です。
2. 誤りです。形成工法は、樹脂を含浸させた繊維性の補修材料を、管渠内の補修箇所に貼り付けて部分補修を行う工法です。
3.誤りです。既設管渠内に硬質塩化ビニル材などを混合させながら製管し,既設管渠との間隙にモルタルを充てんして管を構築するもので,流下量が少量であれば下水を流下させながらの施工が可能です。
4. 設問の通りです。反転工法は、管渠内を加熱硬化させることで、管の内面に密着させ新しい管路を形成する工法です。

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02

下水道管きょの「更生工法」に関する問題です。

1.適当ではありません。

 「さや管工法は」とあります。

 様々な方法がありますが、基本挿入管は水圧や空気圧で拡張する仕様の

 管ではないので、挿入管との隙間にはモルタルや樹脂を流し込みます。

2.適当ではありません。

 「形成工法」とあります。

 挿入後に蒸気加熱・加圧により拡径し、既設管路内に密着した管を

 形成する方法です。

3.適当ではありません。

 「製管工法」とあります。

 帯状の塩化ビニル材を巻きたてて「製管」する方法です。

4.適当です。

 本文の通りです。   

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03

適当なのは、反転工法の説明です。反転工法は、樹脂を含浸させたライナーをマンホールから反転加圧で挿入し、その加圧を保ったまま現場で硬化させて管をつくる方法です。

選択肢1. さや管工法は、熱硬化性樹脂を含浸させたライナーや熱可塑性樹脂ライナーを既設管きょ内に引込み、水圧又は空気圧などで拡張、密着させた後に硬化させることで管を構築する。

さや管工法は、あらかじめ製作した新管(例:PE管や硬質塩ビ管など)を既設管の中に挿入し、周囲の間げきに充てん材を入れて固定する考え方です。記述のようなライナーを引込み→圧力で拡張→硬化は、反転・引込みCIPPや折りたたみ管の拡径に近い内容で、さや管工法の説明としては不適切です。

選択肢2. 形成工法は、既設管きょ内に硬質塩化ビニル材などをかん合させながら製管し、既設管きょとの間げきにモルタルなどを充てんすることで管を構築する。

記述は硬質塩ビ材をかん合して製管し、間げきをモルタル充てんとありますが、これは製管工法(スパイラルライニング)のやり方です。形成工法は、折りたたみ管(熱可塑性樹脂など)を引込み、蒸気や温水・空気圧で拡径成形して既設管に密着させる方式で、背面モルタル充てんを前提としないのが一般的です。

選択肢3. 製管工法は、既設管きょより小さな管径で製作された管きょをけん引挿入し、間げきに充てん材を注入することで管を構築する。

記述は、小径の新管をけん引挿入して間げきを充てんする内容で、さや管工法(スリップライニング)の説明に当たります。製管工法の一般的な呼び方としては不適切です。

選択肢4. 反転工法は、熱硬化性樹脂を含浸させた材料を既設のマンホールから既設管きょ内に反転加圧させながら挿入し、既設管きょ内で加圧状態のまま樹脂が硬化することで管を構築する。

熱硬化性樹脂を含浸したライナーを反転加圧で挿入し、加圧状態で硬化させて新しい管を形成します。CIPP(現場硬化ライニング)の代表的手順で、記述は適切です。

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