1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問65 (必須問題 問65)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問65(必須問題 問65) (訂正依頼・報告はこちら)

建設機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 油圧ショベルは、クローラ式のものが圧倒的に多く、都市部の土木工事において便利な超小旋回型や後方超小旋回型が普及し、道路補修や側溝掘りなどに使用される。
  • モータグレーダは、GPS装置、ブレードの動きを計測するセンサーや位置誘導装置を搭載することにより、オペレータの技量に頼らない高い精度の敷均しができる。
  • タイヤローラは、タイヤの空気圧を変えて輪荷重を調整し、バラストを付加して接地圧を増加させることにより締固め効果を大きくすることができ、路床、路盤の施工に使用される。
  • ブルドーザは、操作レバーの配置や操作方式が各メーカーごとに異なっていたが、誤操作による危険をなくすため、標準操作方式建設機械の普及活用がはかられている。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。なお、「ユンボ」「パワーショベル」は油圧ショベルの商品名ですので、注意してください。また、油圧ショベルの中で、「バックホー」は、手前に向けて掘削するもののことを指します。

2.設問の通りです。モーターグレーダーは道路工事等における路床・路盤の整地作業、除雪作業などに使用されます。機体が大きいため、広い施工範囲が使用条件です。

3.誤りです。タイヤの空気圧を変えて「接地圧」を調整し、バラストを付加して「輪荷重」を増加させます

4.設問の通りです。事故防止の目的から、標準操作方式建設機械の普及活用により、操作の統一化がすすめられています。

参考になった数81

02

1.適当です。

 本文の通りです。ホイール式よりクローラ式のほうが圧倒的に多いです。

2.適当です。

 本文の通りです。モーターグレーダ=「敷均し」です。

3.適当ではありません。

 タイヤの空気圧を変えるのは「接地圧」の調整です。

 そしてバラストを付加して「輪荷重」を増加させます。

4.適当です。

 本文の通りです。 

参考になった数31

03

適当でないのは「タイヤローラ」に関する記述です。
理由は、輪荷重は機械の重さ(本体+バラスト)で決まり、タイヤの空気圧では調整できないからです。空気圧を変えると主に接地面積や接地圧、練り効果が変わります。

選択肢1. 油圧ショベルは、クローラ式のものが圧倒的に多く、都市部の土木工事において便利な超小旋回型や後方超小旋回型が普及し、道路補修や側溝掘りなどに使用される。

適切です。 油圧ショベルはクローラ式が主流で、後方超小旋回・超小旋回は狭い都市部で使いやすく、道路補修や側溝掘りで日常的に活躍します。

選択肢2. モータグレーダは、GPS装置、ブレードの動きを計測するセンサーや位置誘導装置を搭載することにより、オペレータの技量に頼らない高い精度の敷均しができる。

適切です。いわゆるマシンコントロールで、GNSS・姿勢センサー等を使い、オペレータの勘や経験への依存を小さくして高精度に仕上げられます。

 

 

選択肢3. タイヤローラは、タイヤの空気圧を変えて輪荷重を調整し、バラストを付加して接地圧を増加させることにより締固め効果を大きくすることができ、路床、路盤の施工に使用される。

不適切です。
誤りのポイント輪荷重は空気圧では調整できません。 輪荷重は機械重量(バラストの有無)と輪数で決まります。
空気圧を変えると接地面積や接地圧、練り効果が変化します。接地圧を増やす主な方法はバラスト付加です。
・なお、路床・路盤施工に使用される点は正しいです。

選択肢4. ブルドーザは、操作レバーの配置や操作方式が各メーカーごとに異なっていたが、誤操作による危険をなくすため、標準操作方式建設機械の普及活用がはかられている。

適切です。 メーカーで操作体系が異なると誤操作のリスクが高まるため、標準操作方式の普及が進められています。

まとめ

今回のポイントは締固め機械の用語と力のかかり方です。

輪荷重=機械重量の配分で決まり、空気圧では変えられない

空気圧は接地面積・接地圧・練り作用に影響

バラスト付加で接地圧アップ、路床・路盤の締固めに有効
この区別を押さえると、ローラ系の問題で迷いにくくなります。

参考になった数0