1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問66 (必須問題 問66)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問66(必須問題 問66) (訂正依頼・報告はこちら)

施工計画の作成に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 施工計画の作成においては、発注者の要求品質を確保するとともに、安全を最優先にした施工を基本とした計画とする。
  • 施工計画作成にあたっての事前調査は、工事の目的、内容に応じて必要なものをもれなく重点的に行うこととしている。
  • 施工計画は、工事の施工にあたり与えられた契約図書に基づき、施工方法、施工順序及び資源調達方法などについて計画する。
  • 施工計画の作成にあたっては、現場担当者が社内組織に頼らず、現場を熟知して実作業を担当する協力業者と計画書を作成する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。 施工計画は、安全性・施工性・経済性との関連を繰り返し検討しながら、最適となる施工計画を決定します。

2. 設問の通りです。施工計画の作成には、地形、地質、気象、海象等の自然特性、工事用地、支障物件、交通、周辺環境、施設管理等の立地条件について、適切な調査を実施することが求められます。

3. 設問の通りです。施工計画の主な計画項目は、工程、原価、施工手順、施工方法、出来形管理、品質管理、安全衛生管理、環境管理などになります。

4.誤りです。問題文をゆっくりと読めば、「現場担当者が社内組織に頼らず」の部分は、明らかに他の選択肢と比べ、異質とわかると思います。

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02

1.適当です。

 本文の通りです。

2.適当です。

 本文の通りです。

3.適当です。

 本文の通りです。

4.適当ではありません。

 「現場担当者が社内組織に頼らず」という部分が矛盾していますね。

この問題は、正解を確実に取りに行く問題です。よく読み解きましょう。 

参考になった数27

03

適当でないのは「社内組織に頼らず、協力業者と計画書を作成する」という記述です。
施工計画は現場担当者だけでなく、会社の技術・安全・品質・工務などの社内組織と連携し、審査・承認を経て作成するのが基本です。協力会社と現場実態を反映して作ること自体は大切ですが、社内組織に頼らないという方針は不適切です。

選択肢1. 施工計画の作成においては、発注者の要求品質を確保するとともに、安全を最優先にした施工を基本とした計画とする。

適切です。 施工計画は要求品質の確保安全最優先が軸です。品質・出来形・工程・コストは安全配慮のもとで計画します。

選択肢2. 施工計画作成にあたっての事前調査は、工事の目的、内容に応じて必要なものをもれなく重点的に行うこととしている。

適切です。 地形・地質・既設構造物・周辺環境・交通・占用物件・仮設ヤード等を目的と内容に応じて網羅し、リスクの高い項目を重点化します。

選択肢3. 施工計画は、工事の施工にあたり与えられた契約図書に基づき、施工方法、施工順序及び資源調達方法などについて計画する。

適切です。 施工計画は契約図書(設計図書・特記仕様書・共通仕様書・工程条件など)を根拠に、工法・手順・人員・機械・資材・外注を具体化します。

選択肢4. 施工計画の作成にあたっては、現場担当者が社内組織に頼らず、現場を熟知して実作業を担当する協力業者と計画書を作成する。

不適切です。 協力会社の知見は重要ですが、社内の安全・品質・技術審査、リスクアセスメント、法令・許認可確認、設計照査、原価・工程管理などは社内組織の責任領域です。社内の関与を排するのは誤りです。

まとめ

施工計画は、

契約図書に基づき

要求品質と安全最優先で、

事前調査を網羅・重点化し、

現場・協力会社の知見と社内組織の審査を両立させて作成します。
この流れを押さえると、現場だけに依存したり、社内のチェックを抜くような表現が不適切だと判断できます。

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