1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問87 (必須問題 問87)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問87(必須問題 問87) (訂正依頼・報告はこちら)

情報化施工におけるTS(トータルステーション)・GNSS(衛星測位システム)を用いた盛土の締固め管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 盛土に使用する材料の含水比については、所定の締固め度が得られる含水比の範囲であることを確認し、補助データとして施工当日の気象状況も記録する。
  • 盛土施工に使用する材料は、事前に土質試験で品質を確認し、試験施工でまき出し厚や締固め回数を決定した材料と同じ土質の材料であることを確認する。
  • 盛土施工のまき出し厚や締固め回数は、使用予定材料の種類のうち最も使用量が多い予定材料により、事前に試験施工で決定する。
  • 盛土材料を締め固める際には、盛土施工範囲の全面にわたって、試験施工で決定した締固め回数を確保するよう、モニタに表示される締め固めたことを示す色になることを確認する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。気象条件により、含水比が一定範囲で変化することが予想されますので、日時、天候などの観測時の条件を記録します。
2. 設問の通りです。試験施工した材料と同一の算出場所であっても、使用する材料は、事前に土質試験で品質を確認します。
3.誤りです。使用する材料の全種類に対して、試験施工が必要です。
4.設問の通りです。モニタ及び目視により、確実に締固めされたことを確認します。

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02

1.適当です。

 「補助データとして施工当日の気象状況も記録する。」を覚えておきましょう。

2.適当です。

 本文の通りです。

3.適当ではありません。

 「使用予定材料の種類のうち」ではなく「使用予定材料の種類ごと」つまり全部です。

4.適当です。

 本文の通りです。 

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03

適当でないのは「盛土施工のまき出し厚や締固め回数は、使用予定材料の種類のうち最も使用量が多い予定材料により、事前に試験施工で決定する。」です。
理由は、まき出し厚・締固め回数は土質ごとに試験施工で決めるのが基本で、最も多く使う材料だけで代表させるのは不適切だからです。

選択肢1. 盛土に使用する材料の含水比については、所定の締固め度が得られる含水比の範囲であることを確認し、補助データとして施工当日の気象状況も記録する。

適当です。締固め度は含水比に強く左右されます。現場では最適含水比付近を維持できているかを確認し、当日の天候(気温・降雨・風)も管理記録として残します。

選択肢2. 盛土施工に使用する材料は、事前に土質試験で品質を確認し、試験施工でまき出し厚や締固め回数を決定した材料と同じ土質の材料であることを確認する。

適当です。試験施工で得た条件はその土質に対して有効です。現場に搬入される材料が同等土質であることを確認して適用します。

選択肢3. 盛土施工のまき出し厚や締固め回数は、使用予定材料の種類のうち最も使用量が多い予定材料により、事前に試験施工で決定する。

不適当です。土質が変われば最適含水比・締固め曲線(γd–w)や必要転圧回数が変わります。よって材料(層)ごとに試験施工でまき出し厚・パス数を設定すべきで、最多使用材料だけで一律に決めるのは誤りです。

選択肢4. 盛土材料を締め固める際には、盛土施工範囲の全面にわたって、試験施工で決定した締固め回数を確保するよう、モニタに表示される締め固めたことを示す色になることを確認する。

適当です。TS・GNSS等のICT転圧管理では、走行軌跡やパス数を色分け表示し、全面で必要回数を満足したかを確認します。

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