1級土木施工管理技士 過去問
平成29年度 択一式
問7 (選択問題 問7)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成29年度 択一式 問7(選択問題 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
- ポゾラン活性が利用できる混和材には、フライアッシュがある。
- 硬化過程において膨張を起こさせる混和材には、膨張材がある。
- 潜在水硬性が利用できる混和材には、石灰石微粉末がある。
- オートクレーブ養生によって高強度を得る混和材には、けい酸質微粉末がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.設問の通りです。膨張材とは「JIS A 6202」にて規定されるコンクリート用混和材のことで、乾燥収縮や温度変化に伴う収縮ひずみを補償し、ひび割れを低減します。
3. 誤りです。潜在水硬性とは、水を混ぜただけでは硬化しませんが、刺激剤と呼ばれる少量の物質が存在するときは硬化し、難溶性の水和物に変わるような性質のことです。高炉スラグがこれにあたります。
4. 設問の通りです。オートクレーブ養生は高温・高圧の蒸気釜の中で、高い圧力下で高温の水蒸気を用いて行う養生です。
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02
1→設問通りです。
ポゾラン活性が利用できる混和材には、
フライアッシュやシリカフュームなどがあります。
2→設問通りです。
硬化過程において膨張を起こさせる混和材は、膨張材です。
膨張材を使用すると、乾燥収縮が少なくなり、ひび割れにくい
コンクリートができます。
3→誤りです。
潜在水硬性が利用できる混和材は、高炉スラグ微粉末などがあります。
4→設問通りです。
オートクレーブ養生によって高強度を得る混和材には、
けい酸質微粉末がある。
オートクレーブ養生とは、PC杭などの製造において利用されます。
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03
不適当なのは「潜在水硬性が利用できる混和材には、石灰石微粉末がある。」です。 潜在水硬性をもつ代表的な混和材は高炉スラグ微粉末などで、石灰石微粉末は主にフィラー効果(粒子の埋め合わせ)や核生成効果が中心で、潜在水硬性はありません。
これは適当です。フライアッシュはセメントの水和で生じる水酸化カルシウムと反応してC-S-Hなどを生成するポゾラン反応を示します。これにより長期強度の伸びや緻密化が期待できます。
これは適当です。膨張材(酸化カルシウム系、カルシウムサルフォアルミネート系など)は硬化過程でわずかな膨張を生じさせ、ひび割れ抑制や緊張材定着部の充填性向上などに利用されます。
これは不適当です。潜在水硬性をもつのは高炉スラグ微粉末などで、石灰石微粉末は炭酸カルシウム主体の不活性〜弱反応性材料です。主な効果はフィラー効果や初期強度・ワーカビリティーの調整であり、潜在水硬性を期待する材料ではありません。
これは適当です。けい酸質微粉末(シリカフュームやシリカフラワー等)は、オートクレーブ養生下でトベルモライトなどの形成を促し、高強度・高緻密な組織に寄与します。軽量気泡コンクリート等の分野でも活用されます。
混和材は反応の種類で整理すると覚えやすいです。ポゾラン活性はフライアッシュ、潜在水硬性は高炉スラグ微粉末、膨張は膨張材、オートクレーブでの高強度はけい酸質微粉末がそれぞれ代表です。石灰石微粉末は潜在水硬性ではなくフィラー中心という点をしっかり区別しましょう。
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