1級土木施工管理技士 過去問
平成29年度 択一式
問13 (選択問題 問13)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成29年度 択一式 問13(選択問題 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

場所打ち杭の鉄筋かごの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 鉄筋かごに取り付けるスペーサーは、鉄筋のかぶりを確保するためのもので、同一深さ位置に4〜6個で取り付けるのが一般的である。
  • 鉄筋かごの組立は、一般に鉄筋かご径が大きくなるほど変形しやすくなるので、組立用補強材はできるだけ剛性の大きいものを使用する。
  • 鉄筋かごの組立は、鉄筋かごの鉛直度を確保できるように鋼材や補強筋を溶接により仮止めし、本組立にはなまし鉄線を用い堅固に結合する。
  • 鉄筋かごを移動する際は、水平につり上げるため、ねじれ、たわみなどがおきやすいので、これを防止するため2〜4点でつるのがよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。国土交通省の土木工事標準仕様書では、1㎡あたり4個以上設置し、個数について、鉄筋組立て完了時の段階確認時に確認を受けなければならないとされています。

2. 設問の通りです。鉄筋かごの内側に十字や井ゲタ状に補強し、組立補強材は鋼性の大きいものを使用します。

3. 誤りです。鋼材や補強筋を「溶接により」とありますが、溶接は行いません。

4.設問の通りです。吊る場合には、荷重が不均衡にならないよう注意をします。

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02

1→設問通りです。

鉄筋のかぶりを確保するためにモルタル製スペーサーを設置します。

設置個数は、同一深さ位置に4〜6個で取り付けるのが一般的です。

2→設問通りです。

鉄筋かごは、その径が大きくなるほど変形しやすくなります。

鉄筋かご径が大きい時は、できるだけ剛性の大きい組立用補強材を使用します。

3→誤りです。

鉄筋かごの組立は、鉄筋かごの鉛直度を確保できるように、

溶接による仮止めは、行わずに鋼材や補強筋を焼きなまし鉄線で堅固に接合します。

4→設問通りです。

鉄筋かごを移動する際は、2〜4点で吊ることが望ましいです。

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03

適当でないのは「鉄筋かごの組立は、鉄筋かごの鉛直度を確保できるように鋼材や補強筋を溶接により仮止めし、本組立にはなまし鉄線を用い堅固に結合する。」です。 鉄筋(主筋・帯筋)そのものを溶接で仮止めするのは、材質劣化や断面欠損の原因となるため原則避けます。鉛直度の確保は治具・当て板・剛性リングの設置やなまし鉄線での適切な結束で行い、必要に応じて鉄筋に直接溶接しない補助鋼材を用いて形状を保持します。

選択肢1. 鉄筋かごに取り付けるスペーサーは、鉄筋のかぶりを確保するためのもので、同一深さ位置に4〜6個で取り付けるのが一般的である。

これは適当です。スペーサーはかぶり確保と偏心防止のために周方向に等間隔で複数取り付けます。径や自重によりますが、1段に3〜6個程度を目安にし、鉛直方向にも所要ピッチで設けます。

選択肢2. 鉄筋かごの組立は、一般に鉄筋かご径が大きくなるほど変形しやすくなるので、組立用補強材はできるだけ剛性の大きいものを使用する。

これは適当です。大径・長尺のかごは自重たわみや楕円化が起きやすいので、剛性の高いリング・桁材真円度・直線性を保持します。

選択肢3. 鉄筋かごの組立は、鉄筋かごの鉛直度を確保できるように鋼材や補強筋を溶接により仮止めし、本組立にはなまし鉄線を用い堅固に結合する。

これは不適当です。鉄筋への直接溶接材質低下・脆化・断面欠損のリスクがあるため避けます仮止めは治具や溶接しても鉄筋に直接荷重が伝わらない補助鋼材側で行い、主筋・帯筋の本固定はなまし鉄線結束が原則です。

選択肢4. 鉄筋かごを移動する際は、水平につり上げるため、ねじれ、たわみなどがおきやすいので、これを防止するため2〜4点でつるのがよい。

これはおおむね適当です。短尺や中尺では2〜4点つりで水平保持が可能です。長尺・重量級ではスプレッダービームを用いた多点つりに増やし、たわみ・ねじれをさらに抑えます。趣旨(多点で変形防止)は妥当です。

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