1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問26 (専門土木 問6)
問題文
河川堤防の盛土施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
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1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問26(専門土木 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
河川堤防の盛土施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 築堤土は、粗い粒度から細かい粒度までが適当に配合されたものがよく、土質分類上は粘性土、砂質土、高有機質土が適度に含まれていれば締固めを満足する施工ができる。
- 嵩上げや拡幅に用いる堤体材料は、表腹付けには既設堤防より透水性の小さい材料を、裏腹付けには既設堤防より透水性の大きい材料を使用するのが原則となる。
- 既設の堤防に腹付け盛土を行う場合は、新旧法面をなじませるため段切りを行うと共に、段切り面の水平部分には横断勾配をつけることで施工中の排水に注意する。
- 築堤盛土の締固めは、堤防法線に平行に行うことが望ましく、締固めに際しては締固め幅が重複するように常に留意して施工する。
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この過去問の解説 (1件)
01
河川堤防の盛土施工とは、土を積み上げて締め固め、洪水などによって川の水が周囲にあふれるのを防ぐ堤防をつくる工事です。
不適切です。
築堤土とは、河川堤防をつくるために使用する土のことです。
築堤土は、粒の大きさが適度に分布しており、締固めによって十分な密度と強度が得られるものが望ましいとされています。
砂質土や粘性土は、それぞれ性質が異なりますが、適切な割合で混合することで、盛土材料として利用できる場合があります。
一方、高有機質土は、植物の遺骸などの有機物を多く含む土です。
高有機質土には、次のような問題があります。
・締め固めても十分な強度が得られにくい。
・荷重がかかると大きく沈下するおそれがある。
・水分の影響を受けやすく、地盤が不安定になりやすい。
そのため、高有機質土は原則として堤防の盛土材料に使用しないことが基本です。
適切です。
嵩上げ(かさあげ)とは、堤防の高さを増すこと、拡幅とは、堤防の幅を広げることです。
また、腹付けとは、既設の堤防の斜面に土を盛り足して、堤防を補強することです。
腹付けには、次の2種類があります。
<表腹付け>
川側の斜面に土を盛り足す方法です。
川の水が堤防内部に入り込みにくくなるように、既設堤防より透水性の小さい材料を使用することが原則です。
透水性が小さいとは、水を通しにくい性質のことです。
<裏腹付け>
住宅地や農地などがある陸側の斜面に土を盛り足す方法です。
堤防内部に入り込んだ水を排出しやすくするため、既設堤防より透水性の大きい材料を使用することが原則です。
このように、川側では水の侵入を抑え、陸側では水を排出しやすくすることで、堤防の安定性を高めます。
適切です。
既設の堤防に新しく土を盛り足す場合、そのまま斜面に土を積むと、新しい土と古い土の境目が滑りやすくなるおそれがあります。
そのため、既設の斜面を階段状に掘削する段切りという作業を行います。
段切りを行うことで、新しい盛土と既設の堤防がかみ合いやすくなり、滑りに対する安定性が高まります。
また、段切りした部分に雨水がたまると、土が軟らかくなり、盛土の品質が低下するおそれがあります。
そのため、段切り面の水平部分には、排水のための横断勾配を設けることが重要です。
横断勾配とは、水が一定の方向へ流れるように設ける傾きのことです。
これにより、施工中の雨水を適切に排出し、盛土の安定性を確保できます。
適切です。
築堤盛土では、土を敷き均した後、ローラーなどの締固め機械を使って十分に締め固めます。
堤防法線とは、堤防が延びる方向を示す基準となる線のことです。
締固め作業は、原則として堤防法線に平行な方向に進めることが望ましいとされています。
また、締固め機械が走行した部分の間にすき間ができると、締固めが不足する場所が生じるおそれがあります。
そのため、隣り合う締固め範囲が少しずつ重なるように施工することが重要です。
これにより、締固め不足を防ぎ、盛土全体の密度や強度を均一に保ちやすくなります。
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