1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問30 (専門土木 問10)
問題文
渓流保全工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
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1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問30(専門土木 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
渓流保全工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 渓流保全工は、洪水流の乱流や渓床高の変動を抑制するための縦工、及び側岸侵食を防止するための横工を組み合わせて設置する。
- 床固工は、コンクリートを打ち込むことにより構築される場合が多いが、地すべり地等のように柔軟性が必要なところでは、枠工や蛇かごによる床固工を設置する。
- 帯工は、床固工間隔が大きい場合、局所的洗掘により河岸に悪影響を及ぼすことから、計画河床の維持を目的に設置する。
- 護岸工は、温度変化や乾燥収縮により膨張・収縮が生じ、コンクリートにひび割れが生じることがあるため、一般的に一定間隔ごとに伸縮目地を設置する。
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この過去問の解説 (1件)
01
渓流保全工とは、山間部などの渓流で、川底や川岸が水の流れによって削られるのを防ぎ、流れを安定させるための工事です。
不適切です。
渓流保全工では、水の流れによって川底や川岸が削られるのを防ぐため、縦工と横工を組み合わせて設置します。
それぞれの役割は、次のとおりです。
<縦工>
縦工は、川の流れに沿って設置し、側岸侵食を防止する構造物です。
側岸侵食とは、川の水が岸を削り取り、川岸が崩れたり、川幅が広がったりする現象です。
代表的な縦工には、護岸工などがあります。
<横工>
横工は、川の流れを横切る方向に設置し、洪水流の乱れや渓床高の変動を抑制する構造物です。
渓床高とは、渓流の川底の高さのことです。
横工には、床固工や帯工などがあり、川底が削られるのを防ぎ、河床を安定させる役割があります。
適切です。
床固工(とこがためこう)とは、川底が水の流れによって削られるのを防ぎ、河床の高さを安定させるための構造物です。
一般に、コンクリートを使用してつくられることが多いですが、地盤の状態によっては、柔軟性のある構造が必要になります。
例えば、地すべりが発生しやすい場所では、地盤が動くことによって、コンクリート構造物にひび割れなどが生じるおそれがあります。
そのため、地盤の変形に対応しやすい枠工や蛇かごを使用する場合があります。
・枠工:鋼材やコンクリートなどでつくった枠の中に石などを詰めた構造物です。
・蛇かご:金網でつくられた細長いかごの中に石を詰めた構造物です。
これらは、地盤の変形にある程度追従できるため、柔軟性が求められる場所での床固工に適しています。
適切です。
帯工とは、川底の高さを維持し、水の流れによって川底が削られるのを防ぐための構造物です。
床固工と同じく、川の流れを横切る方向に設置される横工の一種です。
床固工の設置間隔が大きいと、その間の川底が水の流れによって局所的に深く削られる場合があります。
この現象を局所的洗掘といいます。
局所的洗掘が進むと、川底の高さが不安定になり、川岸が崩れる原因になることもあります。
そのため、床固工の間などに帯工を設置して、計画した河床の高さを維持し、川底の洗掘を防止します。
なお、床固工は河床の勾配や高さを調整する役割を持つのに対し、帯工は一般に大きな落差を設けず、河床の高さを維持する目的で設置されます。
適切です。
護岸工とは、川岸が水の流れによって削られたり、崩れたりするのを防ぐための構造物です。
コンクリートを使用した護岸では、気温の変化によってコンクリートが膨張したり、収縮したりします。
また、コンクリートが乾燥すると、水分が失われて体積が小さくなる乾燥収縮も生じます。
このような体積の変化が妨げられると、コンクリートにひび割れが発生するおそれがあります。
そのため、コンクリート護岸では、一定の間隔ごとに伸縮目地を設置することが一般的です。
伸縮目地とは、コンクリートの膨張や収縮による動きを吸収するために設ける継ぎ目のことです。
これにより、温度変化や乾燥収縮によるひび割れを抑えることができます。
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