1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問29 (専門土木 問9)
問題文
砂防堰堤の施工に関する記述のうち、適当なものはどれか。
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問題
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1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問29(専門土木 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
砂防堰堤の施工に関する記述のうち、適当なものはどれか。
- 砂礫の上にコンクリートを打ち込む場合は、転石等の泥を洗浄し、基礎面は十分水切りを行って泥濘によるコンクリート汚染が起こらないよう注意しなければならない。
- 岩盤にコンクリートを打ち込む場合は、岩盤清掃を行うと共に、湧水、漏水の処理を行い、打設前に岩盤表面を十分乾燥させる。
- 基礎地盤が砂礫の場合は、比較的水深が浅く、施工上の安全性に問題が無ければ、水中掘削を行ってもよい。
- 基礎地盤の透水性に問題がある場合は、グラウト等の止水工により改善を図り、また、パイピングに対しては、止水壁や水抜き暗渠等を設けて改善を図るのが一般的である。
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この過去問の解説 (1件)
01
砂防堰堤とは、山間部の川などに設けられ、土砂の流出を抑えたり、川底が削られるのを防いだりする構造物です。
適切です。
砂礫とは、砂や小石などが混ざった地盤材料のことです。
また、転石とは、川の流れなどによって運ばれてきた比較的大きな石のことです。
砂礫地盤には泥や水がたまっている場合があり、そのままコンクリートを打ち込むと、泥が混ざってコンクリートの品質が低下するおそれがあります。
泥濘(でいねい)とは、土が水を多く含んで、泥状になった状態のことです。
そのため、コンクリートを打ち込む前には、転石などに付着した泥を洗い流し、基礎面にたまった水を十分に排出することが重要です。
これにより、コンクリートが泥で汚染されるのを防ぎ、基礎地盤との一体性を確保できます。
不適切です。
岩盤にコンクリートを打ち込む場合は、まず岩盤の表面にある岩くずや泥などを取り除きます。
また、地中から出てくる湧水や、周囲から入り込む漏水も適切に処理する必要があります。
しかし、コンクリートを打ち込む前に岩盤表面を十分に乾燥させる必要はありません。
岩盤表面が乾燥しすぎていると、打ち込んだコンクリートの水分が岩盤に吸収され、コンクリートの品質や付着性に悪影響を与えるおそれがあります。
そのため、岩盤表面は清掃したうえで適度な湿潤状態に保ち、余分な水を取り除いてからコンクリートを打ち込むことが基本です。
不適切です。
砂礫地盤は、砂や小石などが集まってできた地盤です。
砂防堰堤の基礎を砂礫地盤に設ける場合、地盤を乱さず、十分な支持力を確保することが重要です。
水中で掘削すると、掘削面の状態を確認しにくくなり、地盤が緩んだり、細かい土砂が水と一緒に流れ出したりするおそれがあります。
そのため、砂礫基礎の掘削では、水替えを十分に行い、原則として水のない状態で掘削するドライワークが必要です。
水替えとは、掘削する場所にたまった水をポンプなどで排出する作業のことです。
したがって、水深が浅く、施工上の安全性に問題がない場合でも、原則として水中掘削は行いません。
不適切です。
透水性とは、水が地盤の中を通りやすい性質のことです。
基礎地盤の透水性が大きすぎると、地盤の中を水が流れやすくなり、砂防堰堤の安定性に悪影響を与えるおそれがあります。
そのため、グラウトなどを地盤に注入して、すき間を埋める止水工を行います。
また、パイピングとは、地盤の中を流れる水によって細かい土砂が流出し、地盤内部に水の通り道ができる現象です。
パイピングを防ぐには、水が地盤の中を通る距離を長くしたり、水の流れを遮ったりすることが重要です。
そのため、一般には砂防堰堤の底幅を広げる方法や、止水壁・カットオフを設ける方法などを用います。
カットオフとは、基礎地盤の中に設ける止水用の壁などのことです。
一方、水抜き暗渠は、地盤や構造物の内部にたまった水を排出するための設備です。
パイピング対策として水抜き暗渠を設けると、水の通り道をつくってしまうおそれがあるため、一般的な対策として適切ではありません。
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