1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問33 (専門土木 問13)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問33(専門土木 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

道路のアスファルト舗装における路盤の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • セメント安定処理路盤の施工では、締固め直後に交通開放する場合は、含水比を一定に保つと共に、表面を保護する目的で必要に応じてアスファルト乳剤等を散布するとよい。
  • 石灰安定処理路盤の施工では、安定処理材料を均一に敷き均した後、締め固めて仕上げるときは、最適含水比よりやや湿潤状態で締め固めるとよい。
  • 加熱アスファルト安定処理路盤の施工では、下層の路盤面にタックコートを施す必要があり、寒冷期等においては、養生期間の短縮のため加温して散布する。
  • 粒状路盤の施工では、降雨等により路盤材料が著しく水を含み締固めが困難な場合には、晴天を待ってばっ気乾燥を行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

道路のアスファルト舗装は、一般に表層、基層、路盤、路床などで構成されています。

路盤とは、舗装の上から伝わってくる自動車などの荷重を分散し、下の地盤を支えるための層です。

路盤の施工では、使用する材料や工法に応じて、適切な締固めや表面処理を行う必要があります。

選択肢1. セメント安定処理路盤の施工では、締固め直後に交通開放する場合は、含水比を一定に保つと共に、表面を保護する目的で必要に応じてアスファルト乳剤等を散布するとよい。

適切です。

セメント安定処理路盤とは、砕石や砂などの路盤材料にセメントを混ぜ、強度や安定性を高めた路盤のことです。

セメントは水と反応して固まるため、施工後に水分が急激に失われると、十分な強度が得られなくなるおそれがあります。

そのため、締固め後は、含水比(水分の割合)を適切に保ち、表面が乾燥しすぎないように管理する必要があります。

また、締固め直後に交通開放する場合には、車両の通行によって路盤の表面が傷んだり、水分が失われたりするおそれがあります。

このような問題を防ぐため、必要に応じてアスファルト乳剤などを散布し、表面を保護することが有効です。

アスファルト乳剤とは、アスファルトを水の中に細かく分散させた液体で、路盤の表面保護や防水などに利用されます。

なお、実際の交通開放は、路盤の強度や施工条件を確認したうえで判断する必要があります。

選択肢2. 石灰安定処理路盤の施工では、安定処理材料を均一に敷き均した後、締め固めて仕上げるときは、最適含水比よりやや湿潤状態で締め固めるとよい。

適切です。

石灰安定処理路盤とは、路盤材料に石灰を混ぜて、材料の性質や強度を改善した路盤のことです。

石灰には、土の水分状態を改善したり、化学反応によって土の強度を高めたりする働きがあります。

最適含水比とは、土や路盤材料を最も密に締め固めやすい水分の割合のことです。

石灰安定処理路盤では、石灰と材料の反応を適切に進め、十分な締固め効果を得るために、最適含水比よりもやや水分が多い状態で締め固めることが望ましいとされています。

ただし、水分が多すぎると、材料が軟らかくなり、十分に締め固められなくなるおそれがあります。

そのため、最適含水比よりやや湿潤な状態に調整して締め固めることが重要です。

選択肢3. 加熱アスファルト安定処理路盤の施工では、下層の路盤面にタックコートを施す必要があり、寒冷期等においては、養生期間の短縮のため加温して散布する。

不適切です。

加熱アスファルト安定処理路盤とは、砕石や砂などの骨材に加熱したアスファルトを混ぜ、敷き均して締め固めた路盤のことです。

この工法では、下層の路盤とのなじみを良くし、路盤表面を保護するために、一般にプライムコートを施工します。

 

<プライムコート>

プライムコートは、粒状路盤などの表面にアスファルト乳剤を散布し、表面の安定性や防水性を高めるための処理です。

主な目的は、路盤表面の安定、雨水の浸透防止、上に施工するアスファルト混合物とのなじみの改善などです。

また、寒冷期にはアスファルト乳剤の養生に時間がかかるため、乳剤を適切に加温して散布し、養生期間を短縮する方法があります。

 

<タックコート>

タックコートは、既に施工されたアスファルト混合物の層と、新しく施工するアスファルト混合物の層を接着させるための処理です。

例えば、アスファルト舗装の基層の上に表層を施工する場合などに利用されます。

 

つまり、両者の主な役割は次のように異なります。

プライムコート:主に粒状路盤の表面保護や防水

タックコート:主にアスファルト混合物の層同士の接着

選択肢4. 粒状路盤の施工では、降雨等により路盤材料が著しく水を含み締固めが困難な場合には、晴天を待ってばっ気乾燥を行う。

適切です。

粒状路盤とは、砕石や砂利などの粒状材料を敷き均し、締め固めてつくる路盤のことです。

粒状路盤を十分に締め固めるためには、材料の水分量を適切に調整する必要があります。

しかし、大雨などによって路盤材料が大量の水分を含むと、粒子同士が十分にかみ合わず、締固めが難しくなる場合があります。

そのため、材料が著しく湿っている場合には、晴天を待って材料を乾燥させます。

このように、材料を空気や日光に触れさせて水分を蒸発させる方法を、ばっ気乾燥といいます。

必要に応じて材料をかき混ぜたり、敷き広げたりすることで、乾燥を促進できます。

十分に水分を調整した後、適切に締め固めることで、路盤に必要な密度や強度を確保します。

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