1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問38 (専門土木 問18)
問題文
ダムの基礎掘削に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
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1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問38(専門土木 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
ダムの基礎掘削に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 掘削計画面から3m付近の粗掘削は、小ベンチ発破工法等により施工し、基礎地盤への損傷を少なくするよう配慮する。
- 基礎掘削は、予期しない断層等が現れた場合は掘削線の変更や基礎処理を施さなければならないが、掘削計画面より上に所要強度の地盤が現れた場合でも、計画面まで掘削する。
- 仕上げ掘削は、一般に掘削計画面から50cm程度残した部分を、火薬を使用せずに小型ブレーカや人力により仕上げる掘削で、粗掘削と切り離して施工する。
- 堤敷外の掘削面は、施工中や完成後の法面の安定性や経済性を考慮すると共に、景観や緑化にも配慮して定める必要がある。
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この過去問の解説 (1件)
01
ダムの基礎掘削とは、ダムを安全に支えるために、地盤の弱い部分や風化した岩石などを取り除き、十分な強度を持つ地盤を露出させる工事です。
適切です。
粗掘削とは、ダムの基礎をつくるために、土や岩石を大まかに取り除く作業です。
岩盤を掘削する場合には、火薬を使って岩石を砕く発破工法が用いられることがあります。
しかし、大きな発破を行うと、残しておきたい基礎岩盤にひび割れが生じたり、岩盤が緩んだりするおそれがあります。
そのため、掘削計画面から3m程度の位置に近づいた段階では、小ベンチ発破工法などを用いて、基礎地盤への損傷をできるだけ小さくすることが重要です。
小ベンチ発破工法とは、掘削する岩盤を小さな段に分け、比較的小規模な発破によって掘削する方法です。
一度に大きな範囲を爆破する場合と比べて、発破による振動や岩盤への損傷を抑えやすくなります。
このように、ダムの基礎掘削では、計画面に近づくほど慎重に施工する必要があります。
不適切です。
ダムの基礎掘削では、十分な強度を持つ地盤を確保することが重要です。
掘削工事を進めていると、事前の調査では分からなかった地盤の状態が明らかになる場合があります。
例えば、予想していなかった断層や弱い地盤が見つかった場合には、そのままダムを建設すると安全性に問題が生じるおそれがあります。
そのため、掘削線を変更したり、弱い部分を取り除いて適切な基礎処理を行ったりする必要があります。
一方、掘削計画面より浅い位置で、十分な強度を持つ地盤が見つかる場合もあります。
この場合は、地盤の状態を確認し、設計上の安全性を確保できると判断されれば、掘削線を変更して掘削を終了することができます。
必要以上に掘削すると、工事費や施工期間が増えるだけでなく、良好な地盤を不必要に取り除くことにもなります。
適切です。
仕上げ掘削とは、粗掘削の後に残した岩盤を慎重に取り除き、ダムの基礎となる面を仕上げる作業です。
一般に、掘削計画面から50cm程度の部分を残して粗掘削を終了し、その後に仕上げ掘削を行います。
仕上げ掘削では、火薬による発破を使用すると、基礎岩盤にひび割れや緩みが生じるおそれがあります。
そのため、小型ブレーカや人力などを使用し、基礎岩盤をできるだけ傷つけないように掘削します。
また、粗掘削と仕上げ掘削を切り離して施工することも重要です。
仕上げ掘削を早い段階で行うと、露出した基礎岩盤が長期間、雨や風などにさらされ、風化したり、劣化したりするおそれがあります。
そのため、仕上げ掘削は、ダム本体のコンクリート打設や盛立てを行う直前に実施することが望まれます。
粗掘削と仕上げ掘削を分けることで、良好な基礎岩盤を保護し、ダムの安全性を確保しやすくなります。
適切です。
堤敷とは、ダム本体が設置される地盤の範囲のことです。
堤敷外の掘削面とは、ダム本体の設置範囲の外側で、掘削によって生じる斜面などを指します。
この部分では、施工中だけでなく、ダム完成後も斜面が安定している必要があります。
例えば、掘削によって斜面が急になりすぎると、雨水などの影響で岩石や土砂が崩れるおそれがあります。
そのため、地盤の状態に応じて適切な法面勾配を設定し、斜面の安定性を確保することが重要です。
また、安全性だけでなく、工事費などの経済性にも配慮する必要があります。
さらに、ダム周辺の自然環境への影響を抑えるため、周囲の景観との調和や、植物による法面の緑化についても検討します。
つまり、堤敷外の掘削面は、安全性、経済性、景観、環境保全を総合的に考慮して決める必要があります。
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