1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問50 (専門土木 問30)
問題文
鋼構造物塗装の施工管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
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1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問50(専門土木 問30) (訂正依頼・報告はこちら)
鋼構造物塗装の施工管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- ブラスト加工された鋼材面は、錆の発生が遅くなるので、ブラスト後は一定期間、鋼材面の状態を観察したのちに塗料を塗付する。
- 塗料は、製造後長期間経過すると密封した缶内でも品質に変化が生じることになるので、開缶時に固化等の変状の有無を確認する必要がある。
- 塗料を、塗装作業時の気温、塗付方法、塗付面の状態に適した塗料粘度に調整する場合は、塗料に適したシンナーで適切に希釈する必要がある。
- 塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、付着性を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であり、塗料ごとに定められている。
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この過去問の解説 (1件)
01
鋼構造物の塗装とは、橋梁などの鋼材を錆や腐食から守るために、表面に塗料を塗る作業です。
不適切です。
ブラスト処理は、鋼材表面の錆や古い塗膜などを除去し、塗料が付着しやすい状態にするための作業です。
鋼材の表面に研削材を高速で吹き付けることで、錆や汚れを取り除き、表面に適度な凹凸をつくります。
しかし、ブラスト処理によってきれいになった鋼材面は、保護する塗膜がない状態です。
そのため、空気中の水分や酸素の影響を受けやすく、時間が経過すると新たな錆が発生するおそれがあります。
特に、湿度が高い場所では、短時間で錆が発生することもあります。
したがって、ブラスト処理後は、表面に残った研削材や粉じんを十分に取り除き、所定の表面状態を確認したうえで、速やかに塗料を塗付することが重要です。
塗装までの時間は施工基準や使用する塗料によって異なりますが、ブラスト処理後4時間以内に最初の塗装を行うことを基本とする基準もあります。
適切です。
塗料は、鋼材の表面に保護膜をつくり、錆や腐食を防ぐための材料です。
塗料を密封した缶の中で保管していても、長期間経過すると、成分が分離したり、固まったりすることがあります。
また、保管場所の温度などによって、塗料の品質が変化する場合もあります。
そのため、塗料を使用する前には、製造年月日や使用期限を確認するとともに、開缶時に固化などの異常がないか調べることが重要です。
例えば、塗料が固まっていたり、十分にかき混ぜても均一な状態にならなかったりする場合には、使用に適さない可能性があります。
品質が低下した塗料を使用すると、塗膜の強度や鋼材との付着性が不足し、早期に錆が発生するおそれがあります。
したがって、塗料の保管状態や品質を確認してから使用することが必要です。
適切です。
塗料の粘度とは、塗料の流れにくさや粘り気の程度を表すものです。
粘度が高すぎると、塗料が広がりにくくなり、均一に塗ることが難しくなります。
一方、粘度が低すぎると、塗料が垂れたり、必要な塗膜の厚さを確保できなかったりする場合があります。
そのため、塗装時の気温、塗付方法、鋼材表面の状態などに応じて、適切な粘度に調整する必要があります。
塗料の粘度を調整するために使用する液体をシンナー(希釈剤)といいます。
ただし、シンナーにはさまざまな種類があり、塗料に適していないものを使用すると、塗料の品質が低下するおそれがあります。
そのため、塗料に適したシンナーを使用し、メーカーが指定する希釈率などを守って調整することが重要です。
また、シンナーを必要以上に加えると、塗膜が薄くなり、防錆性能や耐久性が低下する場合があります。
なお、塗料によっては希釈できないものもあるため、使用する塗料の仕様に従う必要があります。
適切です。
鋼構造物の塗装では、下塗り、中塗り、上塗りなど、複数の塗料を重ねて塗ることがあります。
それぞれの塗膜には異なる役割があり、組み合わせることで防錆性能や耐久性を高めます。
塗装間隔とは、ある塗料を塗ってから、次の塗料を重ねて塗るまでの時間のことです。
この間隔が短すぎると、下の塗料が十分に乾燥・硬化しておらず、塗膜にしわや膨れなどの不具合が生じるおそれがあります。
一方、塗装間隔が長すぎると、塗膜の表面状態が変化し、次に塗る塗料との付着性が低下する場合があります。
そのため、塗料ごとに定められた最小塗装間隔と最大塗装間隔を守ることが重要です。
・最小塗装間隔:次の塗料を重ねて塗るまでに、最低限必要な時間です。
・最大塗装間隔:適切な付着性を確保するために、原則として超えないようにする時間です。
塗装間隔は、塗料の種類や気温などによって異なります。
したがって、使用する塗料に定められた塗装間隔を守り、良好な塗膜を形成することが必要です。
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