1級土木施工管理技士 過去問
平成27年度 択一式
問71 ((旧)平成25年〜27年度 問71)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成27年度 択一式 問71((旧)平成25年〜27年度 問71) (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理に使われる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • グラフ式工程表は、どの作業が未着手か、施工中か、完了したのか一目瞭然であり、予定と実績との差を直視的に比較するのに便利である。
  • 斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が線上に長く、しかも工事の進行方向にしか進捗できない工事に用いられる。
  • 横線式工程表(バーチャート)は、作業の流れが左から右に移行しているので作業間の関連がわかり、工期に影響する他作業への影響や全体工期に対する影響がつかみやすい。
  • ネットワーク式工程表は、各作業の進捗状況及び他作業への影響や全体工期に対する影響を把握でき、どの作業を重点管理すべきか明確にできる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。「グラフ式工程表」は「予定と実績の差」をキーワードに覚えてください。
2.設問のとおりです。「斜線式工程表」は「トンネル工事」などで使用される場合が多いです。間接的に、予定と実績の差を確認できます。
3.誤り。表の左から右へのフローですので、作成は容易ですが、作業の関連性や影響がつかめないというてんが誤りです。
4.設問のとおりです。「ネットワーク工程表」は「全体の把握と作業の関連性が把握」できる合理的な工程表です。

参考になった数14

02

1→設問通りです。

グラフ式工程表は、どの作業が未着手か、施工中か、完了したのか一目瞭然で、

予定と実績との差を比較するのに便利です。

特に小規模で工種の少ない道路工事等に使用します。

2→設問通りです。

斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が線上に長く、

しかも工事の進行方向にしか進捗できない工事に適していてよく用いられます。

3→誤りです。

横線式工程表(バーチャート)は、作業日数は判明しますが、作業の相互関係は、判明しません。

4→設問通りです。

ネットワーク式工程表は、各作業の進捗状況及び他作業への影響や

全体工期に対する影響を把握でき、どの作業を重点管理すべきか明確にできます。

大規模工事や複雑な工事に使用されます。

参考になった数5

03

工程表には複数の種類があり、それぞれ異なる特徴と用途があります。

選択肢1. グラフ式工程表は、どの作業が未着手か、施工中か、完了したのか一目瞭然であり、予定と実績との差を直視的に比較するのに便利である。

正しい

 

グラフ式工程表(横線式工程表)は、時間軸に沿って作業を横線で表し、

未着手・施工中・完了の状態が一目でわかります。

予定と実績を重ねて表示すれば、進捗状況の比較も簡単です。

選択肢2. 斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が線上に長く、しかも工事の進行方向にしか進捗できない工事に用いられる。

正しい

 

斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が長く一直線上にあり、

一方向にしか進まない工事に適しています。

距離と時間の関係を斜線で表すことで、施工進捗が直感的にわかります。

選択肢3. 横線式工程表(バーチャート)は、作業の流れが左から右に移行しているので作業間の関連がわかり、工期に影響する他作業への影響や全体工期に対する影響がつかみやすい。

誤り

 

横線式工程表は時間軸での進行がわかりやすいですが、

各作業間の依存関係や先後関係の把握は限定的です。

「作業間の関連がわかり」という記述はネットワーク式工程表の方が優れています。

選択肢4. ネットワーク式工程表は、各作業の進捗状況及び他作業への影響や全体工期に対する影響を把握でき、どの作業を重点管理すべきか明確にできる。

正しい

 

ネットワーク式工程表は、作業を線(矢印)と点でつなぎ、

各作業の依存関係を明確に表します。

全体工期に最も影響する作業(クリティカルパス)が明確になり、

重点管理すべき作業がつかみやすいのが特徴です。

まとめ

グラフ式は単純で視覚的、斜線式は線状工事に適している、

ネットワーク式は複雑な作業関連を管理できます。

横線式工程表は時間経過がわかりやすい反面、作業間の関連性表現は限定的です。

工事の性質に応じて最適な工程表を選択することが重要です。

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