1級土木施工管理技士 過去問
平成27年度 択一式
問87 ((旧)平成25年〜27年度 問87)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成27年度 択一式 問87((旧)平成25年〜27年度 問87) (訂正依頼・報告はこちら)

品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 品質管理の目的は、契約約款、設計図書などに示された規格を満足するような構造物を最も経済的に施工することである。
  • 品質標準では、設計値を満たすような品質を実現するため、バラツキの度合いを考慮して余裕を持った品質を目標としなければならない。
  • 品質特性は、工程に左右されない独自の特性を表すもので、構造物の品質に重要な影響を及ぼすものであることに留意して決定する。
  • 作業標準は、品質標準を実現するための各段階の作業での具体的な管理方法や試験方法を決めるものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。
2.設問のとおりです。「平均」と「ばらつき」の幅をバランスを取って決定します。
3.誤りです。「工程に左右されない独自の特性を表すもの」という部分が「工程の状況が表れ、特性を表すもの」がよいとされています。
4.設問のとおりです。作業標準とは作業の手順、手法のことで、安定した工程を確保するためのものです。

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02

1.適当です。

 「品質管理の目的」について述べています。本文の通りです。

2.適当です。

 「品質標準」に関して述べています。

 「バラツキの度合いを考慮して余裕を持った品質を目標」というところがポイントです。

3.適当ではありません。

 「品質特性」に関して述べています。

 「工程の状況が反映された上で特性を表すもの」でなくてはなりません。

 さらに、工程の初期で判明するものでないといけません。 

4.適当です。

 「作業標準」について述べています。本文の通りです。

参考になった数2

03

土木工事での品質管理は、設計値達成を目指しながら、バラツキを考慮した目標設定が大切です。

選択肢1. 品質管理の目的は、契約約款、設計図書などに示された規格を満足するような構造物を最も経済的に施工することである。

正しい

 

品質管理の目的は、設計図書の規格を満足させながら、

最も経済的に施工することです。品質確保と効率性の両立を目指します。

選択肢2. 品質標準では、設計値を満たすような品質を実現するため、バラツキの度合いを考慮して余裕を持った品質を目標としなければならない。

正しい

 

品質標準はバラツキを想定して、設計値より高めの目標を設定すべきです。

これにより実際の施工でのバラツキを吸収できます。

選択肢3. 品質特性は、工程に左右されない独自の特性を表すもので、構造物の品質に重要な影響を及ぼすものであることに留意して決定する。

誤り

 

品質特性は「工程に左右されない」のではなく、「工程に左右される」ものです。

施工工程や施工条件によって大きく影響を受けるため、工程管理が重要になります。

選択肢4. 作業標準は、品質標準を実現するための各段階の作業での具体的な管理方法や試験方法を決めるものである。

正しい

 

作業標準は、品質標準で定めた目標を達成するための具体的な作業方法、

管理方法、試験方法を決めるものです。品質標準と作業標準の関係が明確です。

まとめ

品質特性は施工工程や条件に左右されるものなので、工程管理が直結します。

品質標準で何を目指すかを決め、作業標準でどうやって実現するかを具体化する、

この流れが品質管理の基本です。

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