1級土木施工管理技士 過去問
平成27年度 択一式
問90 ((旧)平成25年〜27年度 問90)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成27年度 択一式 問90((旧)平成25年〜27年度 問90) (訂正依頼・報告はこちら)

盛土の締固めの品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 砂置換法により密度を測定する方法は、品質規定の1つである。
  • TS(トータルステーション)・GNSS(人工衛星による測位システム)を用いて転圧機械の走行記録をもとに管理する方法は、工法規定の1つである。
  • プルーフローリングを用いて変形量を測定する方法は、工法規定の1つである。
  • 急速乾燥法により含水量を測定する方法は、品質規定の1つである。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問のとおりです。試験孔からの土の質量と、掘った試験孔に充填した砂の質量から求めた体積を利用し、原位置の土の密度を求める試験です。原位置での体積の調査は難しいので、他の材料と置き換える方法により測定します。品質を規定する試験となります。
2.設問のとおりです。ICT施工ではTSやGNSSを利用することで、労働者の削減を図り、技術力による品質差や出来形の誤差の減少に効果があります。
3. 誤りです。プルフローリングは、締め固め機能を有するローラー車やトラックを走らせて、たわみや不良個所の有無や、締め固めの適正さなどを確認する試験です。従って品質規定が正しくなります。
4.設問のとおりです。品質規定となります。

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02

1.適当です。

 「砂置換法」は前問にあった「RI」と同じく密度を測定する「品質規定」

 のひとつです。

2.適当です。

 本文の通りです。

3.適当ではありません。

まず「プルーフローリング」とは、施工時に使用した転圧機械と同能力以上の締固め効果を持つローラー等で締固め終了面を数回走行し、路床・路盤の締固めが適当であるかを確認する方法です。

よってこれは、「品質規定」のひとつとなります。

4.適当です

 本文の通りです。 

参考になった数3

03

盛土の締固め管理は「品質規定」と「工法規定」の2つの考え方があります。

選択肢1. 砂置換法により密度を測定する方法は、品質規定の1つである。

正しい

 

砂置換法は、完成した盛土の密度を直接測定する方法で、品質そのものを評価します。

選択肢2. TS(トータルステーション)・GNSS(人工衛星による測位システム)を用いて転圧機械の走行記録をもとに管理する方法は、工法規定の1つである。

正しい

 

TS・GNSSによる転圧機械の走行記録管理は、施工方法やプロセスを管理する方法です。

選択肢3. プルーフローリングを用いて変形量を測定する方法は、工法規定の1つである。

誤り

 

プルーフローリングによる変形量測定は、完成した盛土の変形のしにくさを評価する方法で、

品質を測定するものです。工法規定ではなく「品質規定」に分類されます。

選択肢4. 急速乾燥法により含水量を測定する方法は、品質規定の1つである。

正しい

 

急速乾燥法は盛土の含水量を測定する方法で、完成後の盛土の品質を評価します。

まとめ

品質規定は、砂置換法や含水量測定など完成後の結果を評価する方法で、

工法規定は転圧回数や走行管理など施工プロセスを管理する方法です。

プルーフローリングは結果的に盛土の品質(変形量)を測定する方法なので、品質規定に属します。

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