1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問8 (選択問題 問8)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問8(選択問題 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • スラブのコンクリートが柱のコンクリートと連続している場合には、沈みひび割れを防止するために連続的にコンクリートを打ち込む。
  • 型枠内にコンクリートを打ち込む場合には、型枠内で横移動させると材料分離が生じる可能性があるので、目的の位置にコンクリートをおろして打ち込む。
  • 高さが大きい型枠内にコンクリートを打ち込む場合には、吐出口から打込み面までの落下の高さを小さくしてコンクリートの材料分離を防ぐようにコンクリートを打ち込む。
  • 型枠内に複層にわたってコンクリートを打ち込む場合には、下層と上層の一体性を確保できるように下層のコンクリートが固まり始める前に上層のコンクリートを打ち込む。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。スラブとはコンクリート床板のことです。「沈みひび割れ」を防止するために、沈下が治まってからコンクリートを打設しなければなりません。
2.設問のとおりです。材料分離は強度低下につながるため、目的の位置に打ち込むとともに、フロートの高さにも注意します。
3.設問のとおりです。「2」の説明と同様、高さを抑えることによって落下衝撃による材料分離を防ぎます。
4.設問のとおりです。下層が固まってしまうと、上層と下層の一体性が低下してしまうため、固まる前に上層を打ち込みます。

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02

1.適当ではありません。

 ここは大事です。覚えておいてください。

 この場合、「沈み割れ」を防止するには、

 連続しないで、柱の上部で一旦打設を止めて、若干沈みかけたら打設する、

 が正解です。

2.適当です。

 本文の通りです。

 ポイントは「型枠内で横移動はさせていけない」です。

3.適当です。

 本文の通りです。

 ポイントは「吐出口から打込み面までの落下の高さを小さくする」

 ことです。

4.適当です。

 「複層にわたってコンクリートを打ち込む場合」は本文の通りです。

 覚えておきましょう。

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03

コンクリート打込みは、品質と構造的な一体性を確保するための重要な施工段階です。

選択肢1. スラブのコンクリートが柱のコンクリートと連続している場合には、沈みひび割れを防止するために連続的にコンクリートを打ち込む。

誤り

 

沈みひび割れ防止には、連続的な打込みではなく、

柱上部で一旦打設を止めて、スラブが若干沈みかけたら上層を打設します。

沈下量を調整することが重要です

選択肢2. 型枠内にコンクリートを打ち込む場合には、型枠内で横移動させると材料分離が生じる可能性があるので、目的の位置にコンクリートをおろして打ち込む。

正しい

 

型枠内での横移動は材料分離を招くため、吐出口から目的位置に落下させて打ち込みます。

選択肢3. 高さが大きい型枠内にコンクリートを打ち込む場合には、吐出口から打込み面までの落下の高さを小さくしてコンクリートの材料分離を防ぐようにコンクリートを打ち込む。

正しい

 

高さが大きい型枠内では、落下高さを1m程度以下に制限してコンクリートの材料分離を防ぎます。

選択肢4. 型枠内に複層にわたってコンクリートを打ち込む場合には、下層と上層の一体性を確保できるように下層のコンクリートが固まり始める前に上層のコンクリートを打ち込む。

正しい

 

下層コンクリートが固まり始める前に上層を打つことで、

下層と上層が一体となり、層間の付着と一体性が確保できます。

まとめ

スラブと柱の沈みひび割れ防止には、沈下タイミングを調整した段階的打込みが必要です。

材料分離防止の吐出位置管理、落下高さ制限、複層打込み時の初期凝結前の打設など、

各項目の厳密な施工管理が必要です。

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