1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問67 (必須問題 問67)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問67(必須問題 問67) (訂正依頼・報告はこちら)

工事の原価管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 原価管理の目的には、将来の同種工事の見積りに役立たせるため、原価資料を収集・整理することが含まれる。
  • 原価管理の目的には、実際原価と実行予算を比較してその差異を見出し、これを分析・検討して適時適切な処置をとり、実際原価を実行予算より高めに設定することが含まれる。
  • 原価管理は、工事受注後、最も経済的な施工計画をたて、これに基づいた実行予算の作成時点から始まって、工事決算時点まで実施される。
  • 原価を引き下げるためには、ムリ・ムダ・ムラを排除する創意工夫が重要であり、コストダウンについて誰でも参加できる提案制度をつくることが望ましい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。こういった管理をすることで、「仕様書を上回る品質のものを作るため、実行予算を超える費用が発生しても止むを得ない」といったオーバースペックを防止できます。

2.誤りです。実際原価を実行予算より高めに設定することは「予算超過」の状態です。

3.設問の通りです。工事の開始前から竣工まで、継続して管理し、必要があれば修正していくことが求められます。

4.設問の通りです。ツールボックスミーティングなどを活用して、意見を吸い上げるシステムが必要です。

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02

1.適当です。

 本文の通りです。

2.適当ではありません。

 実際原価を実行予算より「高め」に設定するということは

 いたずらに予算を増大させるだけです。本当の原価管理とはいえません。

3.適当です。

 本文の通りです。

4.適当です。

 本文の通りです。 

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03

適当でないのは「実際原価を実行予算より高めに設定することが含まれる。」です。
原価管理では、実際原価は“結果”であり設定するものではありません。目的は予算(目標)より実際原価を抑えることで、予実差を把握・分析して適時に是正することです。

選択肢1. 原価管理の目的には、将来の同種工事の見積りに役立たせるため、原価資料を収集・整理することが含まれる。

適切です。 過去データは見積り精度の向上歩掛・単価の妥当化に直結します。工種別・工法別・条件別に整理して活用します。

選択肢2. 原価管理の目的には、実際原価と実行予算を比較してその差異を見出し、これを分析・検討して適時適切な処置をとり、実際原価を実行予算より高めに設定することが含まれる。

不適切です。 予実比較と差異分析→是正は正しい流れですが、実際原価を高めに“設定”という発想が誤りです。狙いは実際原価を予算以下に抑えることで、値下げ交渉・手順見直し・機械稼働の最適化などでコストを低減します。

選択肢3. 原価管理は、工事受注後、最も経済的な施工計画をたて、これに基づいた実行予算の作成時点から始まって、工事決算時点まで実施される。

適切です。 原価管理は受注直後の計画・実行予算の編成から始まり、施工中の月次予実管理竣工・決算まで継続します。

選択肢4. 原価を引き下げるためには、ムリ・ムダ・ムラを排除する創意工夫が重要であり、コストダウンについて誰でも参加できる提案制度をつくることが望ましい。

適切です。 3M(ムリ・ムダ・ムラ)の排除小集団改善・提案制度は継続的なコストダウンにつながります。現場の気付きが効果的です。

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