1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問68 (必須問題 問68)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問68(必須問題 問68) (訂正依頼・報告はこちら)
- 砂質土 -------------- 地下水なし -------- 親杭横矢板 ------ ボイリング
- 硬い粘性土 ---------- 地下水なし -------- 鋼矢板 ---------- ヒービング
- 砂質土 -------------- 地下水高い -------- 親杭横矢板 ------ ボイリング
- 軟らかい粘性土 ------ 地下水高い -------- 鋼矢板 ---------- ヒービング
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 誤りです。ヒービングは、軟弱粘土等が土そのものの荷重や、地表付近の構造物の荷重により、掘削面の隆起や土留壁のはらみにより、土留壁を崩壊させる現象です。ヒービングは土の問題、(設問3の)ボイリングは水の問題と捉えても良いでしょう。なお当該設問では地下水がないため、問題とはなりません。
3.誤りです。ボイリングは砂質地盤で発生する現象で、遮水性の土留壁を用いた場合、水位差により上向きの浸透水が生じます。つまり、地下水位の高い砂質土で起こりますが、親杭横矢板工法は止水性をもたないため、問題となりません。
4.設問の通りです。ヒービングは掘削底面が粘性土の時発生します。また止水性のある鋼矢板では問題となります。
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02
このような問題は実地試験でもよく出されています。押さえておきましょう。
1.適当ではありません。
「地下水なし」だと「ボイリング」は留意すべき現象ではありません。
2.適当ではありません。
「地下水なし」だと「ヒービング」は留意すべき現象ではありません。
この消去法でいけば1. 2.は消せますね。
3.適当ではありません。
砂質土におけるボイリングの危険性が高いのは、地下水位が「高く」、
「鋼矢板」土留めの場合で、上向きの浸透流が発生します。
ちなみに、親杭横矢板は地下水位が高い場合は適していません。
4.適当です。
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03
適当なのは「軟らかい粘性土―地下水高い―鋼矢板―ヒービング」です。
軟らかい粘土を深く掘ると、側圧と地下水圧で、底が隆起(ヒービング)しやすいです。地下水位が高いと隆起の危険が増えるため、止水性の高い鋼矢板を用いるのが一般的です。
不適切です。 ボイリングは地下水の上向き浸透が原因で起こる現象です。地下水なしではボイリングは起きません。親杭横矢板の選定以前に、現象の前提が合っていません。
不適切です。 ヒービングは軟らかい粘性土で起きやすい現象です。硬い粘土や地下水なしの条件では可能性が低く、止水が主目的の鋼矢板の必然性も弱いです。
不適切です。 たしかに砂質土+地下水高いとボイリングは起こり得ますが、親杭横矢板は止水性が低いため一般的な対策・工法として不向きです。鋼矢板等の止水工や揚水低下が先に検討されます。
適切です。 軟らかい粘性土では掘削底が隆起(ヒービング)しやすく、地下水位が高いとリスクが増します。鋼矢板は止水性・剛性があり、外水圧の抑制や支保剛性の確保に適しています。
土留めの基本は、
1.砂質土+高地下水→ボイリングに注意(止水・揚水で対応)。
2.軟らかい粘性土+高地下水→ヒービングに注意(剛な支保・止水で対応)。
3.親杭横矢板は止水性が低いため、地下水が高い場面には不向き、鋼矢板は止水性が高いので有効です。
現象の発生条件と、工法の止水性・剛性の向きをセットで覚えると判断しやすくなります。
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