1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問69 (必須問題 問69)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問69(必須問題 問69) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事に用いる掘削機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 油圧式クラムシェルは、バケットの重みで土砂に食い込み掘削するもので、一般土砂の孔掘り、ウェルなどの基礎掘削、河床・海底の浚渫などに使用する。
  • 油圧ショベルは、機械が設置された地盤より高い所を削り取るのに適した機械で山の切りくずしなどに使用する。
  • バックホゥは、機械が設置された地盤より低い所を掘るのに適した機械で水中掘削もでき、機械の質量に見合った掘削力が得られる。
  • ドラグラインは、掘削半径が大きく、ブームのリーチより遠い所まで掘れ、水中掘削も可能で河川や軟弱地の改修工事などに適している。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。ブームの先端からクラムシェルバケットをワイヤでつり、バケットの口を開いた状態で落下させ、それを閉じて土砂をつかみ取る掘削機です。ただし、本肢はクラムシェルでも油圧式ではなく、ケーブル式のものになります。

2.設問の通りです。なお、油圧式ショベル、ユンボ、バックホー、パワーショベル、ドラグショベルは油圧ショベルの商品名です。

3. 設問の通りです。なお、バックホーの操作は事故防止のため、ISO規格の操作方式が標準方式とされています。

4. 設問の通りです。ドラグラインとクラムシェルの違いは、クラムシェルが地面を「掘る」のに対し、ドラグラインは地面を「剥ぎ取る」イメージです。バケットを前方に投下して手前にたぐり寄せる事で、土砂や砂利をかき取ることができます。

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02

1.適当ではありません。

 「バケットの重みで土砂に食い込み掘削するもの」は

 「ケーブル式クラムシェル」です。

2.適当です。

 本文の通りです。

 「機械が設置された地盤より高い所を削り取る」がポイントです。

3.適当です。

 本文の通りです。

 「機械が設置された地盤より低い所を掘る」がポイントです。

4.適当です。

 水中掘削の中でもドラグラインはブームの先に吊るしたバケットを

 振り子のように前方に投げ、引き寄せながら土砂をすくう機械です。 

参考になった数33

03

適当でないのは「油圧式クラムシェルは、バケットの重みで土砂に食い込み掘削する…」の記述です。
油圧式クラムシェルは油圧シリンダやワイヤの開閉力で土砂をかみ取って掘削します。自重だけで掘るわけではありません。用途(孔掘り・ウェル・浚渫など)は妥当ですが、掘削原理の説明が誤りです。

選択肢1. 油圧式クラムシェルは、バケットの重みで土砂に食い込み掘削するもので、一般土砂の孔掘り、ウェルなどの基礎掘削、河床・海底の浚渫などに使用する。

不適切です。 クラムシェルは上下に開閉するバケットで、油圧(またはワイヤ)による把持力で土砂をつかみ取ります。自重は補助的要素にすぎず、“重みで掘る”という主旨は誤りです。

選択肢2. 油圧ショベルは、機械が設置された地盤より高い所を削り取るのに適した機械で山の切りくずしなどに使用する。

適切です(フロントショベル型を指す内容として妥当)。 油圧ショベルにはバックホウ(低所掘削)とフロントショベル(高所切り崩し)があり、ここでは高所側(フロントショベル)の特徴を述べています。

選択肢3. バックホゥは、機械が設置された地盤より低い所を掘るのに適した機械で水中掘削もでき、機械の質量に見合った掘削力が得られる。

適切です。 バックホウは下向きに引き寄せる掘削が得意で、仕様や装備により水中作業も可能です。掘削力は機体質量・油圧・リンク機構に対応して発揮されます。

選択肢4. ドラグラインは、掘削半径が大きく、ブームのリーチより遠い所まで掘れ、水中掘削も可能で河川や軟弱地の改修工事などに適している。

適切です。 ドラグラインはワイヤでバケットを引く方式のため、遠距離・水面下の掘削に強く、河川改修や軟弱地に向いています。

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