1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問72 (必須問題 問72)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問72(必須問題 問72) (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理に使われる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 横線式工程表(バーチャート)は、作業の流れが左から右へ移行しているので漠然と作業間の関連はわかるが、工期に影響する作業がどれであるかはつかみにくい。
  • ネットワーク式工程表は、あらかじめ時間的に余裕のない経路は確認できるが、1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期に影響するかを把握することが難しい。
  • 斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が線上に長く、しかも工事の進行方向が一定の方向にしか進捗できない工事によく用いられる。
  • グラフ式工程表は、予定と実績の差を直視的に比較でき、施工中の作業の進捗状況もよくわかる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。この点を補うため、ネットワーク式工程表などで管理することになります。

2.誤りです。ネットワーク式工程表は、どの工種が工事に影響を与えるのかが、つかみやすい特性を持っています。「1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期に影響するかを把握する」には目的に添っていると言えます。

3.設問の通りです。曲線式工程表の一種となり、出来高管理に使われることが多い工程表です。

4.設問の通りです。グラフ式工程表は斜線式工程表と同様に、曲線式工程表の一種となります。縦軸に出来高、横軸に日数をとります。

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02

「工程管理に使われる工程表」の種類と特徴に関する問題です。

この問題の出題頻度はかなり高いです。

工程表の種類と特徴はしっかり覚えておきましょう。

1.適当です。

 バーチャート工程表の長所と短所が記されています。

2.誤っています。

 ネットワーク工程表について述べています。

 「1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期に影響するかを把握することが」

 可能です。

 ネットワーク工程表は作業ごとの関連性がわかりやすいことから、

 1つの作業の遅れによる全体の作業の影響等を把握しやすいのです。 

3.適当です。

 本文の通りです。

4.適当です

 本文の通りです。

※様々な工程表がありますが、「バーチャート工程表」と「ネットワーク工程表」

 は最低限把握しておきましょう。 

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03

適当でないのは「ネットワーク式工程表は…1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期に影響するかを把握することが難しい。」の記述です。
ネットワーク式工程表(CPM/PERT)は、クリティカルパス(時間的余裕がない経路)を明確に示せるため、どの作業の遅れが全体工期に影響するかを把握しやすいという特徴があります。

選択肢1. 横線式工程表(バーチャート)は、作業の流れが左から右へ移行しているので漠然と作業間の関連はわかるが、工期に影響する作業がどれであるかはつかみにくい。

適切です。 期間・順序は視覚的に追えますが、作業間の依存関係や全体工期への影響度(重要度)は判別しにくいのが弱点です。

選択肢2. ネットワーク式工程表は、あらかじめ時間的に余裕のない経路は確認できるが、1つの作業の遅れや変化が工事全体の工期に影響するかを把握することが難しい。

不適切です。 ネットワークは、作業の前後関係・余裕時間(フロート)・クリティカルパスを定量的に示せるため、どの作業の遅れが全体工期に直結するかを把握しやすいのが長所です。

選択肢3. 斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が線上に長く、しかも工事の進行方向が一定の方向にしか進捗できない工事によく用いられる。

適切です。 位置(距離)×時間で表し、線状工事(トンネル・道路・管路など)の進行速度や干渉を一目で確認できます。

選択肢4. グラフ式工程表は、予定と実績の差を直視的に比較でき、施工中の作業の進捗状況もよくわかる。

適切です。 たとえば出来高や累積数量を時間に対してグラフ化することで、予定‐実績のギャップや追い付き可否を把握しやすいです。

まとめ

工程表の使い分けが得点のカギです。

バーチャート:見やすいが、重要作業の判別が弱い

ネットワーク:クリティカルパスと余裕時間がわかり、影響評価がしやすい

斜線式:線状工事の進捗・干渉管理に有効。

グラフ式:予定‐実績の差を定量・直感で把握。
特徴をセットで覚えると、選択肢の言い換えに惑わされず判断できます。

 

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