1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問81 (必須問題 問81)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問81(必須問題 問81) (訂正依頼・報告はこちら)

墜落、飛来又は落下災害の防止のための安全管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 高さが2m以上の作業床の端、開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い、手すり、覆(おお)い等を設けなければならない。
  • 安全帯のフックは、万一の墜落の際の衝撃を軽減させるため、腰より低い位置に掛けるようにする。
  • 他の労働者がその上方で作業を行っているところで作業を行うときは、物体の飛来又は落下による労働者の危険を防止するため、保護帽を着用させなければならない。
  • 安全帯のフックを掛ける親綱は、支柱スパンを10m以下とし、このスパンで複数の労働者が同時に親綱に安全帯フックを掛けるような作業をさせないようにする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。労働安全衛生規則519条で本肢のとおり定められています。
2.誤りです。安全帯のフックは腰より高い位置に掛けることで、衝撃を緩和します。
3.設問の通りです。労働案税衛生規則537条で本誌のとおり定められています。
4.設問の通りです。10mの1スパンで、1人のみ使用できます。

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02

1.適当です。

 本文の通りです。労働安全衛生規則第518条(作業床の設置等)

2.適当ではありません。

 「腰より低い位置」ではおかしいですね。

 衝撃を軽減させるなら「腰より高い位置」が正しいです。

3.適当です。

 本文の通りです。労働安全衛生規則第539条(保護帽の着用)

4.適当です。

 本文の通りです。「10m以下のスパン、1人のみ」を覚えておきましょう。 

参考になった数17

03

適当でないのは「安全帯のフックは、腰より低い位置に掛けるようにする。」です。
墜落の衝撃を小さくするには、フック(ランヤードの接続点)はできるだけ高い位置(D環より上)に掛けるのが基本です。腰より低い位置に掛けると自由落下距離が伸びて衝撃が増えるため不適切です。

選択肢1. 高さが2m以上の作業床の端、開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い、手すり、覆(おお)い等を設けなければならない。

適切です。 墜落の危険がある場所では、囲い・手すり・覆い等の設置が義務です。端部・開口部は最優先で対策します。

選択肢2. 安全帯のフックは、万一の墜落の際の衝撃を軽減させるため、腰より低い位置に掛けるようにする。

不適切です。 フックは高い位置の強固な構造物に掛け、自由落下距離を最小化します。低い位置だと落下距離が長くなり、停止時の衝撃が増大します。フルハーネス型の正しい装着と高所への確実な係止が重要です。

選択肢3. 他の労働者がその上方で作業を行っているところで作業を行うときは、物体の飛来又は落下による労働者の危険を防止するため、保護帽を着用させなければならない。

適切です。 上からの飛来・落下物による頭部保護のため、保護帽の着用は必須です。併せて落下物防止措置(工具の落下防止、養生など)も行います。

選択肢4. 安全帯のフックを掛ける親綱は、支柱スパンを10m以下とし、このスパンで複数の労働者が同時に親綱に安全帯フックを掛けるような作業をさせないようにする。

適切です。 親綱の支柱間隔は10m以下が目安で、同一スパンへの同時係止は避けるのが原則です。過大荷重やたわみによる停止距離の不足を防ぐためです。

まとめ

墜落・飛来・落下災害を防ぐポイントは次の3つです。

構造的対策が最優先(囲い・手すり・覆いを確実に設置)。

墜落制止用器具は「高く掛ける・正しく装着」(自由落下距離を短く)。

親綱は短いスパン・単独使用が基本(強度と停止距離を確保)。
この順番で考えると、安全管理の判断を誤りにくくなります。

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