1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問83 (必須問題 問83)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問83(必須問題 問83) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事の際に埋設物等の公衆災害防止のために施工者が行う措置に関する次の記述のうち、建設工事公衆災害防止対策要綱上、誤っているものはどれか。
  • 施工者は、工事中に露出した埋設物がすでに破損していた場合においては、自らの判断により直ちに修理をしなければならない。
  • 施工者は、露出した埋設物には、物件の名称、保安上の必要事項、管理者の連絡先等を記載した標示板を取り付ける等により、工事関係者等に対し注意を喚起しなければならない。
  • 施工者は、埋設物に近接して掘削を行う場合は、沈下等に十分注意し、必要に応じて埋設物管理者とあらかじめ協議して、埋設物の保安に必要な措置を講じなければならない。
  • 施工者は、工事中に管理者の不明な埋設物を発見した場合、埋設物に関する調査を再度行い、当該管理者の立会を求め、安全を確認した後に処置しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

誤っているものは「施工者は、工事中に露出した埋設物がすでに破損していた場合においては、自らの判断により直ちに修理をしなければならない。」です。

選択肢1. 施工者は、工事中に露出した埋設物がすでに破損していた場合においては、自らの判断により直ちに修理をしなければならない。

誤りです。埋設物の所有者(または管理者)に連絡をし、確認後に修繕の対応を進めることになります。但し、災害等に及ぶ危険性がある場合は、警察、消防への連絡も実施します。

選択肢2. 施工者は、露出した埋設物には、物件の名称、保安上の必要事項、管理者の連絡先等を記載した標示板を取り付ける等により、工事関係者等に対し注意を喚起しなければならない。

設問の通りです。表示板の取り付け位置、記載内容、その他仕様については所有者に確認をしてから取り付けます。

選択肢3. 施工者は、埋設物に近接して掘削を行う場合は、沈下等に十分注意し、必要に応じて埋設物管理者とあらかじめ協議して、埋設物の保安に必要な措置を講じなければならない。

設問の通りです。例えば、ガス管などの周辺掘削の場合には、管の受け防護や吊り防護について、所有者と協議をします。

選択肢4. 施工者は、工事中に管理者の不明な埋設物を発見した場合、埋設物に関する調査を再度行い、当該管理者の立会を求め、安全を確認した後に処置しなければならない。

設問の通りです。このような場合、現在使用中の埋設物かどうかも含め、確認を行います。

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02

誤っているものは「施工者は、工事中に露出した埋設物がすでに破損していた場合においては、自らの判断により直ちに修理をしなければならない。」です。

選択肢1. 施工者は、工事中に露出した埋設物がすでに破損していた場合においては、自らの判断により直ちに修理をしなければならない。

誤っています。

 ×「自らの判断により直ちに修理」まずこんなパターンはありません。

 〇「埋設物の所有者又は管理者に連絡」が第一です。

   状況に応じて警察、消防への連絡も実施する場合もあります。

選択肢2. 施工者は、露出した埋設物には、物件の名称、保安上の必要事項、管理者の連絡先等を記載した標示板を取り付ける等により、工事関係者等に対し注意を喚起しなければならない。

正しいです。

 本文の通りです。

選択肢3. 施工者は、埋設物に近接して掘削を行う場合は、沈下等に十分注意し、必要に応じて埋設物管理者とあらかじめ協議して、埋設物の保安に必要な措置を講じなければならない。

正しいです。

 本文の通りです。水道、ガス、電気、通信どの場合にも当てはまりますね。

選択肢4. 施工者は、工事中に管理者の不明な埋設物を発見した場合、埋設物に関する調査を再度行い、当該管理者の立会を求め、安全を確認した後に処置しなければならない。

正しいです。

 本文の通りです。 

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03

誤っているのは「露出した埋設物がすでに破損していた場合、施工者が自らの判断で直ちに修理する」とする記述です。

公衆災害防止の基本は連絡・協議・標示・保安措置です。
埋設物はライフラインであることが多く、勝手に修理すると二次災害や責任の所在が不明確になります。管理者への速やかな連絡・協議を経て、管理者の指示に基づき安全に処置するのが原則です。

選択肢1. 施工者は、工事中に露出した埋設物がすでに破損していた場合においては、自らの判断により直ちに修理をしなければならない。

不適切です。 管理者へ直ちに連絡し、現場を安全確保した上で協議・指示に従う必要があります。勝手な修理は感電・漏ガス・漏水拡大などの危険と、責任関係の混乱を招きます。

選択肢2. 施工者は、露出した埋設物には、物件の名称、保安上の必要事項、管理者の連絡先等を記載した標示板を取り付ける等により、工事関係者等に対し注意を喚起しなければならない。

適切です。 標示板での明示と注意喚起は、工事関係者や第三者の誤接触・誤操作の防止に有効です。

選択肢3. 施工者は、埋設物に近接して掘削を行う場合は、沈下等に十分注意し、必要に応じて埋設物管理者とあらかじめ協議して、埋設物の保安に必要な措置を講じなければならない。

適切です。 事前協議と保安措置(当て材、仮受け、離隔確保、重機接触防止など)は、沈下・破損・供給支障の予防に不可欠です。

選択肢4. 施工者は、工事中に管理者の不明な埋設物を発見した場合、埋設物に関する調査を再度行い、当該管理者の立会を求め、安全を確認した後に処置しなければならない。

適切です。 誤認対応を避けるため、調査→管理者特定→立会い→安全確認の手順が重要です。特に高圧・ガス・光ケーブル等は誤対応のリスクが高いです。

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