1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問92 (必須問題 問92)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問92(必須問題 問92) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート構造物の非破壊検査のうち、電磁誘導を利用する方法で得ることができる項目として、次のうち適当なものはどれか。
  • コンクリート中の鋼材の腐食速度
  • コンクリートの圧縮強度、弾性係数などの品質
  • コンクリートのひび割れの分布状況
  • コンクリート中の鋼材の位置、径、かぶり

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。コンクリート中の鋼材の腐食速度は渦電流探傷検査により、調査します。
2.誤りです。コンクリートのコアの圧縮強度試験で調査します。
3.誤りです。超音波法などを利用して測定します。
4.設問の通りです。電磁誘導を利用する方法で得ることができます。

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02

1→誤りです。

コンクリート中の鋼材の腐食速度は、

【電気化学的方法】で求めます。

2→誤りです。

コンクリートの圧縮強度、弾性係数などの品質は、

【超音波法】、【衝撃弾性波法】などで求めます。

3→誤りです。

コンクリートのひび割れの分布状況は、

【X線法】で求めます。

4→設問通りです。

コンクリート中の鋼材の位置、径、かぶりは、

電磁誘導法】で求めます。

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03

適当なのは「コンクリート中の鋼材の位置、径、かぶり」です。 電磁誘導法は、コンクリート中の鉄筋に電磁波や電流を当て、その応答から位置直径かぶり厚さを推定する方法です。鉄筋という金属に反応するため、形状・位置情報の把握に向いています。

選択肢1. コンクリート中の鋼材の腐食速度

これは不適当です。腐食の評価は、主に自然電位法分極抵抗法などの電気化学的手法で行います。電磁誘導法は金属の存在や配筋情報の検出が中心で、腐食速度の直接測定には向きません。

選択肢2. コンクリートの圧縮強度、弾性係数などの品質

これは不適当です。強度や弾性係数の推定は、超音波法反発硬度法(リバウンドハンマ)などの力学的・波動的手法を組み合わせて行います。電磁誘導法は金属検出が主目的で、コンクリート自体の力学特性の推定には使いません。

選択肢3. コンクリートのひび割れの分布状況

これは不適当です。ひび割れの把握は目視調査超音波赤外線サーモAE(アコースティック・エミッション)などが適します。電磁誘導法は鉄筋に反応するため、コンクリート表面・内部の微細なひび割れ分布の把握には向きません。

選択肢4. コンクリート中の鋼材の位置、径、かぶり

これは適当です。電磁誘導法(電磁カバーメータ、レーダー探査の一部)は、コンクリート中の鉄筋位置鉄筋径かぶり厚さ非破壊で把握できます。配筋の確認や施工管理、調査の基本データとして広く用いられています。

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