1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問93 (必須問題 問93)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問93(必須問題 問93) (訂正依頼・報告はこちら)
- 建設工事からの排出水は、一時的なものであっても明らかに河川、湖沼、海域などの公共水域を汚濁するものならば、水質汚濁防止法に基づく排水基準に従って濁水を処理して放流しなければならない。
- 建設工事に伴って発生する濁水に対して処理が必要な場合は、濁水の放流水域の調査、水質汚濁防止法に基づく排水基準に関する調査、濁水の性質の調査などをあらかじめ実施する必要がある。
- 橋梁工事などで、底泥まき上げなど河川の水を直接濁水化してしまう作業への対策は、汚濁防止膜で作業範囲を囲い濁水の拡散を防ぐとともに、汚濁成分を河川の水により希釈し速やかに放流するのが一般的な対策である。
- 大規模な切土工事で行うコンクリート吹付け、法面侵食防止剤の散布、種子吹付けなどは、濁水の発生防止や表面崩落の防止に効果的であり、できるだけ早期に行う。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
2.設問の通りです。建設工事に伴って発生する濁水に対して処理が必要とされた場合、工事に先立って、経済的で効果的な濁水処理装置を設置しなければなりません。
3.誤りです。河川への「希釈放流」は環境保護の点から禁止されています。
4.設問の通りです。早期に行うことができれば、対策の効果をより高められます。
参考になった数43
この解説の修正を提案する
02
1→設問通りです。
一時的な排水であっても、水質汚濁防止法に基づく排水基準に従って、
濁水を処理して放流しなければなりません。
2→設問通りです。
濁水に対して処理が必要な場合は、
濁水の放流水域の調査、排水基準、濁水の性質などについて
水質汚濁防止法に基づいて、事前に調査を実施しなければなりません。
3→誤りです。
橋梁工事などで、底泥まき上げなど河川の水を直接濁水化してしまう作業は、
汚濁防止膜で作業範囲を囲い、濁水の拡散を防ぐとともに、汚濁成分を分離、沈殿させるための水槽を設けなければなりません。
河川の水で希釈しては、いけません。
4→設問通りです。
水質汚濁対策として、
早期にコンクリート吹付け、法面侵食防止剤の散布、種子吹付けなどを行うと効果的です。
参考になった数29
この解説の修正を提案する
03
不適当なのは「橋梁工事などで…希釈し速やかに放流するのが一般的な対策である。」です。
河川水で薄めて流す対応は希釈放流にあたり、濁水対策として不適切です。作業範囲の囲い込み(汚濁防止膜)は有効ですが、その後は沈殿・ろ過・凝集沈殿などで処理し、基準に適合させてから放流します。
これは適切です。一時的でも公共用水域に影響する排出水は、排水基準の適合が必要です。現場の規模や期間に関わらず、基準を守って処理してから放流します。
これは適切です。対策を正しく選ぶために、受け入れ側の水域、適用される基準値、濁水の性状(粒径・濁度・pHなど)を事前調査することが大切です。これにより、沈殿池容量や凝集剤の要否などを適切に設計できます。
これは不適切です。汚濁防止膜(シルトフェンス)で拡散を抑えることは有効ですが、希釈して放流する対応は対策として誤りです。囲い込み後は、沈殿やろ過、凝集沈殿、必要に応じて中和などの処理を実施し、基準適合を確認してから放流します。
これは適切です。法面の早期安定化は源対策として有効で、雨滴による表面浸食の抑制や濁水発生の未然防止に役立ちます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問92)へ
平成28年度 択一式 問題一覧
次の問題(問94)へ