1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問94 (必須問題 問94)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問94(必須問題 問94) (訂正依頼・報告はこちら)
- 建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策は、発生源、伝搬経路、受振対象における各対策に分類することができる。
- 建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策は、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することが一般に小規模で済むことから効果的である。
- 建設工事に伴う地盤振動は、施工方法や建設機械の種類によって大きく異なることから、発生振動レベル値の小さい機械や工法を選定する。
- 建設工事に伴う地盤振動は、建設機械の運転操作や走行速度によって振動の発生量が異なるため、不必要な機械操作や走行は避ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.誤りです。「振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施する」という点は、特に対策がとられていないことを意味します。
3.設問の通りです。施工方法や建設機械の種類の選定は、発生源対策の代表となります。
4.設問の通りです。無駄なアイドリング、空吹かし、急加速、急制動を避けます。
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02
1→設問通りです。
地盤振動の防止対策は、発生源、伝搬経路、受振対象に分類され、
発生源対策の効果が最も大きく、伝搬経路対策が中程度、受振対象が最も小さいです。
2→誤りです。
地盤振動対策は、振動発生源での対策が最も効果的です。
3→設問通りです。
地盤振動は、施工方法や建設機械の種類によって大きく異なります。
発生振動レベル値の小さい機械や工法を選定することが、地盤振動防止、軽減に効果的です。
4→設問通りです。
地盤振動は、建設機械の運転操作や走行速度によって振動の発生量が異なります。
そのため、不要な機械操作や走行は避け、待機時間はエンジンを切ります。
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03
不適当なのは「建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策は、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することが一般に小規模で済むことから効果的である。」の記述です。 地盤振動の対策は、基本的に発生源での低減が最も効果的で、次に伝搬経路での遮断・減衰対策、最後に受振側での対策という優先度になります。受振側は対象範囲が広がりやすく、規模やコストが大きくなることが多いからです。
これは適切です。一般的な整理として、発生源対策(工法・機械・運転の見直し)、伝搬経路対策(遮音・遮振壁、遮断溝、地盤改良など)、受振側対策(建物側の防振)が知られています。
これは不適切です。受振側での対策は、対象建物が多数に及ぶ、居ながら工事が必要、構造補強や防振化が高コストになりがちで、一般に小規模で済むとは言えません。まずは発生源や伝搬経路での低減を検討するのが基本です。
これは適切です。たとえば非打撃系工法の採用、小型機の選定、発生源の低振動化は有効です。機械・工法選定は最初に検討すべき重要ポイントです。
これは適切です。回転数・打撃数・走行速度の抑制、待機時のエンジン回転管理、無駄な走行経路の削減など、運用面の工夫で振動を下げられます。
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