1級土木施工管理技士 過去問
平成29年度 択一式
問3 (選択問題 問3)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成29年度 択一式 問3(選択問題 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

道路の盛土に用いる締固め機械に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である。
  • ブルドーザは、細粒分は多いが鋭敏比の低い土や低含水比の関東ロームなどの締固めに有効である。
  • タイヤローラは、単粒度の砂や細粒度の欠けた切込砂利などの締固めに有効である。
  • ロードローラは、細粒分を適度に含み粒度が良く締固めが容易な土や山砂利などの締固めに有効である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である。」です。

選択肢1. 振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である。

設問の通りです。鉄製のローラを使用して、締固めをします。

選択肢2. ブルドーザは、細粒分は多いが鋭敏比の低い土や低含水比の関東ロームなどの締固めに有効である。

誤りです。本肢の説明はタンピングローラのものです。

選択肢3. タイヤローラは、単粒度の砂や細粒度の欠けた切込砂利などの締固めに有効である。

誤りです。本肢の説明はロードローラのものです。

選択肢4. ロードローラは、細粒分を適度に含み粒度が良く締固めが容易な土や山砂利などの締固めに有効である。

誤りです。本肢の説明はタイヤローラのものです。

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02

正解は「振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である。」です。

選択肢1. 振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である。

設問通りです。

振動ローラは、岩塊などの締固めに有効です。

選択肢2. ブルドーザは、細粒分は多いが鋭敏比の低い土や低含水比の関東ロームなどの締固めに有効である。

誤りです。

ブルドーザは、粘性土や高含水比の関東ロームなどの締固めに有効です。

選択肢3. タイヤローラは、単粒度の砂や細粒度の欠けた切込砂利などの締固めに有効である。

誤りです。

タイヤローラは、粒度分布のよい土の締固めに有効です。

選択肢4. ロードローラは、細粒分を適度に含み粒度が良く締固めが容易な土や山砂利などの締固めに有効である。

誤りです。

ロードローラは、粒度分布の良い路床、砂などの締固めに有効です。

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03

適当なのは「振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である」です。

 振動ローラは振動で粒子を再配列させるため、砂・砕石・岩塊などの粗粒材に強く、砕けにくい材料の厚層締固めに向いています。

選択肢1. 振動ローラは、締固めによっても容易に細粒化しない岩塊などの締固めに有効である。

これは適当です。振動エネルギーで粒子が密に詰まり、砂礫・砕石・ロックフィルのような非粘性で砕けにくい材料の締固めに効果的です。厚い敷均し厚でも効率よく締固められます。

選択肢2. ブルドーザは、細粒分は多いが鋭敏比の低い土や低含水比の関東ロームなどの締固めに有効である。

これは不適当です。ブルドーザは押土・整地用の機械で、締固め機械ではありません。細粒土の締固めには、タンピングローラや羊足ローラ、振動ローラ(条件次第)などを用います。

選択肢3. タイヤローラは、単粒度の砂や細粒度の欠けた切込砂利などの締固めに有効である。

これは不適当です。タイヤローラ(ゴムタイヤローラ)は練り効果が得られるため、ある程度の細粒分を含む良粒度材やアスファルトに向きます。単粒度で細粒分が乏しい材料転がるだけで密実化しにくく振動ローラが適します。

選択肢4. ロードローラは、細粒分を適度に含み粒度が良く締固めが容易な土や山砂利などの締固めに有効である。

ロードローラ(スチール製の静的ローラ)は表面仕上げや薄層の締固めには使えますが、主たる厚層締固めの主役振動ローラタイヤローラです。「有効である」と一般化すると不適切です。

まとめ

締固め機械の使い分けの基本は、材料の粒度・含水状態・層厚です。

振動ローラ砂礫・砕石・岩塊など粗粒材に強い。厚層・高効率。

タイヤローラ細粒分を含む良粒度材やアスファルトに適し、練り効果で密実化。

ロードローラ薄層や仕上げが中心で主締固めには非力。

ブルドーザ締固め機械ではない(整地・運土が主)。
この対応を押さえると、現場条件に合った機械選定がしやすくなります。

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