1級土木施工管理技士 過去問
平成29年度 択一式
問11 (選択問題 問11)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成29年度 択一式 問11(選択問題 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋の継手に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 重ね継手の重ね合せの部分は、焼なまし鉄線によりしっかりと緊結し、焼なまし鉄線を巻く長さはできるだけ長くするのがよい。
  • ガス圧接継手における鉄筋の圧接端面は、軸線に直角とせず傾斜させて切断するのがよい。
  • ガス圧接継手において直近の異なる径の鉄筋の接合は、可能である。
  • フレア溶接継手は、ガス圧接継手や重ね継手に比較して安定した品質が得やすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。焼なましを巻く長さは、できるだけ短いほうが良いとされています。
2.誤りです。ガス圧接継手における鉄筋の圧接端面は、軸線に直角に切断します。
3.設問の通りです。なお、径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い方の径により算定します。
4.誤りです。ガス溶接の方が、フレア溶接より安定した品質が得やすい特徴があります。

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02

1→誤りです。

重ね継手の重ね合せの部分は、

焼なまし鉄線を巻く長さはコンクリートと鉄筋の付着強度低下を避けるため、

必要最小限にします。

2→誤りです。

ガス圧接継手における鉄筋の圧接端面は、

軸線に直角に切断しなければなりません。

3→設問通りです。

ガス圧接継手において直近の異なる径の鉄筋の接合は可能です。

※鉄筋系の差が5㎜以下までです。

4→誤りです。

フレア溶接継手は、ガス圧接継手や重ね継手に比較して安定した品質が得にくいです。

帯鉄筋などのフックを取り付けることが困難な時に用いられます。

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03

適当なのは「ガス圧接継手において直近の異なる径の鉄筋の接合は、可能である。」です。 ガス圧接には、同径のほか異径圧接継手があり、所定の条件と管理のもとで異なる径の鉄筋同士の接合が認められます

選択肢1. 重ね継手の重ね合せの部分は、焼なまし鉄線によりしっかりと緊結し、焼なまし鉄線を巻く長さはできるだけ長くするのがよい。

これは不適当です。重ね継手では適切な位置・間隔で結束して鉄筋のずれを防ぐのが目的です。必要以上に長く巻くことは求められておらず、施工性やかぶり確保の点でも好ましくありません。

選択肢2. ガス圧接継手における鉄筋の圧接端面は、軸線に直角とせず傾斜させて切断するのがよい。

これは不適当です。圧接端面は鉄筋軸に直角に整形し、密着・均一な加熱と圧力で接合するのが基本です。傾斜させると偏芯や不均一加熱の原因になります。

選択肢3. ガス圧接継手において直近の異なる径の鉄筋の接合は、可能である。

これは適当です。所定の施工手順・品質管理のもとで行う異径圧接があり、径の組合せにも許容範囲が定められています。条件を満たせば実務で採用可能です。

選択肢4. フレア溶接継手は、ガス圧接継手や重ね継手に比較して安定した品質が得やすい。

これは不適当です。一般にガス圧接継手や機械式継手は品質管理の標準化が進んでおり、フレア溶接が特に安定しやすいとは言えません。用途や管理体制により選定します。

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