1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問2 (問題A ユニットa 問2)
問題文
・土が塑性状から液状に移るときの境界の含水比を、( イ )という。
・土が塑性状から半固体状に移るときの境界の含水比を、( ロ )という。
・土の含水比を、ある量以下に減じてもその体積が減少しない状態の含水比を、収縮限界という。
・( イ )と( ロ )の含水比の幅を、( ハ )という。
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問2(問題A ユニットa 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
・土が塑性状から液状に移るときの境界の含水比を、( イ )という。
・土が塑性状から半固体状に移るときの境界の含水比を、( ロ )という。
・土の含水比を、ある量以下に減じてもその体積が減少しない状態の含水比を、収縮限界という。
・( イ )と( ロ )の含水比の幅を、( ハ )という。
- (イ)塑性限界 (ロ)液性限界 (ハ)液性指数
- (イ)液性限界 (ロ)塑性限界 (ハ)液性指数
- (イ)液性限界 (ロ)塑性限界 (ハ)塑性指数
- (イ)塑性限界 (ロ)液性限界 (ハ)塑性指数
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題で適当な組合せは、
(イ)液性限界 (ロ)塑性限界 (ハ)塑性指数の選択肢です。
土のコンシステンシーでは、
・液状になる境目が液性限界、
・固まり始める境目が塑性限界、
・その2つの差を塑性指数といいます。
文章では、
・「塑性状から液状に移るときの境界」が(イ)、
・「塑性状から半固体状に移るときの境界」が(ロ)
と書かれています。
ここで
・塑性状⇔液状の境界は液性限界、
・塑性状⇔半固体状の境界は塑性限界
です。
この選択肢は(イ)と(ロ)が入れ替わっているため、文章と合いません。
(ハ)の液性指数は、もともと液性限界と塑性限界の差に対する現在の含水比の位置を表す指標であり、幅そのものの名称ではありません。
したがって、この組合せは不適当です。
(イ)と(ロ)は、先ほどの整理どおりです。
・塑性状→液状の境界:液性限界
・塑性状→半固体状の境界:塑性限界
ここまでは文章とよく合っています。
しかし、
・「(イ)と(ロ)の含水比の幅」は、
液性限界−塑性限界で表される量で、これは塑性指数と呼ばれます。
一方、液性指数は
「現在の含水比が、この幅のどのあたりにあるか」を示す指数です。
したがって、「幅」を表す名前としては液性指数は不適当です。
このため、この選択肢も全体としては適当ではありません。
・「土が塑性状から液状に移る境界」
→これは液性限界なので、(イ)に液性限界が入るのは正しいです。
・「土が塑性状から半固体状に移る境界」
→これは塑性限界なので、(ロ)に塑性限界が入るのも正しいです。
・「(イ)と(ロ)の含水比の幅」
→これは液性限界−塑性限界で、土がどれくらい塑性状態を保てるかを表します。
この幅を塑性指数といいます。
したがって、3つの文すべてと矛盾がなく、この組合せが適当です。
(ハ)の塑性指数については、「幅」という説明と合っていますが、
(イ)と(ロ)はやはり入れ替わっており、文章の内容と合いません。
・塑性状→液状の境界は液性限界
・塑性状→半固体状の境界は塑性限界
なので、この組合せも不適当です。
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