1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問6 (問題A ユニットb 問1)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問6(問題A ユニットb 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 標準貫入試験は、土層の構成の判定や構造物基礎の設計等に用いるN値を求めるために行うものである。
- ポータブルコーン貫入試験は、地盤の強さの把握や建設機械のトラフィカビリティーの判定等に用いるコーン貫入抵抗を求めるために行うものである。
- 透水試験は、地下掘削に際しての湧水量や水位低下量の算定等に用いる透水係数を求めるために行うものである。
- 砂置換による土の密度試験は、土工の出来形管理基準に用いる土の密度を求めるために行うものである。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題で適当でない記述は、
「砂置換による土の密度試験」に関する選択肢です。
砂置換法で求めた土の密度は、主に締固め管理基準(どれだけよく締め固められているかの管理)に用いるものであり、出来形管理基準(厚さや幅・高さなどの形状)に用いるという説明は合いません。
標準貫入試験では、重錘を自由落下させてサンプラーを打ち込み、その打撃回数からN値を求めます。
N値は、地盤のかたさ・締まり具合を表す指標で、土層の判定や基礎の支持力算定などに広く使われます。
したがって、この説明は目的と合っています。
ポータブルコーン貫入試験では、小型のコーンを地盤に押し込み、そのときの貫入抵抗から地盤のせん断強さの目安を求めます。
浅い地盤の強さの分布を知ったり、建設機械が走行できるか(トラフィカビリティー)を判断するために利用されます。
用途の説明として妥当です。
透水試験では、土中を水がどれくらい通り抜けやすいかを表す透水係数を求めます。
透水係数が分かれば、地下掘削時にどのくらい湧水があるか、どの程度水位を下げればよいかといった検討ができます。
この説明も、透水試験の目的と合っています。
砂置換法は、掘った穴の体積を乾燥砂で置き換え、その砂の質量から現場の土の密度を求める試験です。
この密度は、締固め度(設計どおりに十分締め固められているか)を確認するために、
締固め管理基準(締固め度の規定)に用いられます。
一方、出来形管理は、盛土の厚さ・幅・高さなど、出来上がった形状が図面どおりかを確認する管理です。
出来形の確認には主に寸法測定を用い、砂置換法で求める密度は直接利用しません。
そのため、「出来形管理基準に用いる」としているこの記述は、用途の説明として適当ではありません。
各原位置試験が「どんな土質特性を求め」「設計や施工管理のどの場面で使われるか」をセットで覚えておくと、類題にも対応しやすくなります。
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