1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問25 (問題A ユニットc 問5)
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1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問25(問題A ユニットc 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題で選ぶべきなのは、部材の途中をほぼ水平に走るひび割れです。コンクリートの沈下やブリーディングによって、打設後まもなく発生する沈下ひび割れの典型的な形です。
厚さ800mmほどの壁状の部材に、鉛直方向のひび割れが等間隔でたくさん入っている図です。
このようなひび割れは、部材が厚く、基礎に強く固定されているため、水和熱や乾燥収縮による温度応力で生じる温度ひび割れと考えられます。
沈下やブリーディングによるひび割れは、鉄筋やセパレータなどの「邪魔するもの」の位置で局所的に起こることが多く、壁全体に縦に並んでいる形とは合いません。
正しい選択肢です。
これも、同じく壁状部材ですが、高さの途中に波打った水平ひび割れが1本入っている図です。
この位置には、型枠をつなぐセパレータや鉄筋が通っていると考えられます。
コンクリートを打設すると、まだ固まる前の状態で
重さで中の骨材が沈下する、水が上に上がってくるブリーディングが起こる
といった動きが生じます。ところが、セパレータや鉄筋の部分は沈下が妨げられるため、その上下で沈下量に差が生じて、部材の途中に水平に近いひび割れが入ることがあります。
このような現象を沈下ひび割れと呼び、打設後の比較的早い時期に発生するのが特徴です。
これは、壁高欄に生じやすい縦方向のひび割れで、主に乾燥収縮や温度変化の影響によるものと考えられます。
これはASRによる典型的なひび割れというより、RC床版の下面に生じた格子状のひび割れであり、車両荷重の繰り返しによる疲労ひび割れと考えられます。
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02
コンクリート構造物のひび割れのうち、沈下やブリーディングが原因で打設後の比較的早い時期に出てくる代表的な形を、四つの図から選ぶ問題ですね。
沈下ひび割れは、フレッシュコンクリート中の骨材が自重で沈下し、上に向かって水が浮き上がる過程で、鉄筋やセパレータといった沈下を妨げる障害物の真上だけ沈降がせき止められて、その上下に変形差が生じることで現れる現象です。
典型形は部材の途中に水平方向に走る一本のひび割れで、ひび割れの場所が障害物の位置と一致するのが特徴です。
それ以外の三つは、温度応力・乾燥収縮・疲労といった別系統の劣化要因に対応する形なので、図と要因を照らし合わせていけば正解に絞り込めます。
壁厚800mm前後の厚い部材に縦方向のひび割れが等間隔で並んでいる図で、こちらは典型的な温度ひび割れです。
マスコンクリート的な部位では、内部の水和熱で部材中心が膨張する一方、表面側は比較的早く冷えるため、温度差から拘束応力が発生してひび割れが鉛直に並ぶ形になります。
沈下ひび割れは鉄筋やセパレータ上の局所的な現象なので、部材全体に縦に並ぶ並び方とは性格が異なります。
このため、本問の趣旨である「沈下やブリーディング起因」とは合いません。
壁状の部材の中段あたりに、波打ったほぼ水平方向のひび割れが1本入っている図で、これがまさに沈下ひび割れの典型形です。
打設直後のコンクリートは骨材が自重で沈み、上面に水分が浮き上がる動き(ブリーディング)が生じますが、鉄筋やセパレータの位置だけは沈下が拘束されるため、その上方は沈み続け、下方は止まる、というずれが残ります。
その結果、鉄筋やセパレータの真上に沿って水平方向のひび割れが生じ、部材幅方向に多少波を打ったように走るのが特徴です。
打設後数時間から半日程度という早い時期に現れるところも特徴で、本問の条件にぴったり当てはまる正解の図に当たります。
壁高欄のような細長い部材の上に縦方向のひび割れが入っている図で、こちらは主に乾燥収縮や温度変化に起因する収縮ひび割れに分類されるものです。
部材の長手方向に対して、収縮しようとする壁が両端の構造体に拘束されることで内部に引張応力がかかり、その応力を逃がす形で縦方向のひび割れが等間隔で発生していきます。
発生時期も打設後数週間から数ヶ月と比較的遅く、沈下やブリーディングの早期発生というシナリオには当てはまりません。
床版の下面に縦横の格子状のひび割れが網目のように広がっている図で、これは典型的な疲労ひび割れの様相を示しています。
RC床版は交通荷重が繰り返し作用する部位で、長期にわたる輪荷重の繰り返しで版下面が引張側として疲労損傷を受け、最終的に格子状のひび割れパターンに発展していく性格があります。
劣化が表面に出てくるまでに長い供用期間がかかる現象なので、こちらも打設後早い時期に発生するという要件には合いません。
コンクリートのひび割れは、原因(温度・収縮・沈下・疲労)と発生時期、発生位置にそれぞれ特徴があり、ひび割れパターンと要因が一対一で対応するように頭の中で整理しておくのが効果的です。
本問のキーワードは「沈下・ブリーディング」「打設後の早い時期」で、これに該当するのは鉄筋やセパレータの上方を水平に走る一本のひび割れ。
他の選択肢は温度・乾燥収縮・疲労といった別ジャンルなので、図と要因を順番に照合すれば、選び間違いが起きにくい問題ですね。
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