1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問43 (問題A ユニットc 問23)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問43(問題A ユニットc 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
- 消波工は、波の規模に応じた適度な空隙を持つことが必要である。
- 消波工は、消波効果を高めるために表面粗度を小さくすることが必要である。
- 消波工の断面は、中詰石の上に数層の消波ブロックを並べることもあれば、全断面を消波ブロックで施工することもある。
- 消波工の天端は、極端な凹凸を生じないように消波ブロックをかみ合わせ良く据え付けることが大切であり、消波ブロックを反転して据え付けることもある。
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この過去問の解説 (1件)
01
適当でない記述は、「消波工は、消波効果を高めるために表面粗度を小さくすることが必要である。」という内容です。
消波工は、波のエネルギーをできるだけ失わせるために、むしろ表面を粗くして乱れを大きくすることが大切です。表面粗度を小さくすると波が流れやすくなり、消波効果は下がってしまいます。
この記述は適切です。
消波工(消波ブロックや消波ブロック被覆堤など)は、
ブロックとブロックの間に空隙をつくり、その空隙の中で水の出入りや渦(うず)を発生させて、波のエネルギーを消していきます。
波が大きい場所では、ある程度大きな空隙が必要ですし、波が小さい場所では空隙が大きすぎると安定性を失うこともあります。
この記述が適当でない内容です。
消波工のねらいは、波のエネルギーをできるだけ失わせることです。
そのためには、波がぶつかったときに水面が乱れること、流れが複雑になることが重要です。
消波ブロックの形状は、角ばっていたり突起があったりして、意図的に表面粗度を大きくしているものが多いです。
表面粗度を小さくすると、波が滑らかに流れてしまい、エネルギーがあまり失われず、消波効果が下がってしまいます。
したがって、「消波効果を高めるために表面粗度を小さくする」という説明は、考え方が逆であり不適切です。
この記述は適切です。
消波工の断面構成にはいくつかのタイプがあります。例えば、
・内側に中詰石(コア)を入れ、その外側を消波ブロックで被覆する構造
・場合によっては、全断面を消波ブロックで構成する構造
などがあり、設計条件や経済性によって使い分けます。
この記述も適切です。
消波ブロックは、かみ合わせを良くすることで互いに引っ掛かり、安定性を高めるように設計されています。
天端部でブロックが極端に凸凹していると、局所的に波力が集中したり、ブロックが動きやすくなったりするため、全体としてある程度そろった形状に据え付けることが大切です。
ブロックの形状によっては、設計どおりのかみ合わせを得るために、向きを変えて(反転させて)据え付けることもあります。
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