1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問46 (問題A ユニットc 問26)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問46(問題A ユニットc 問26) (訂正依頼・報告はこちら)
- コンクリート路盤に使用する骨材の最大粒径は、鉄筋コンクリート版の断面形状及び施工性を考慮して、最大粒径25mmとする。
- コンクリート打設後の養生は、硬化に必要な温度及び湿度を一定期間保ち、露出面は養生用マットで覆うか又は散水、湛水を行い湿潤状態を保つものとする。
- コンクリート路盤の施工は、盛土自身の沈下等による路盤や軌道の変状を極力少なくするために、盛土施工後、速やかに実施することを基本とする。
- コンクリート打設時にコンクリートの水分が粒度調整砕石に吸収されるのを防止するため、プライムコートは一般に1〜2ℓ/m2を標準に散布するものとする。
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この過去問の解説 (1件)
01
適当でない記述は、「コンクリート路盤の施工は、盛土施工後、速やかに実施することを基本とする。」という内容です。
盛土の沈下による路盤や軌道の変状を少なくするためには、むしろ盛土の沈下がある程度落ち着いてからコンクリート路盤を施工することが大切です。
この記述は適切です。
鉄道のコンクリート路盤では、鉄筋の間隔や版厚、締固めやすさなどを考えて、骨材の最大粒径を25mm程度に制限するのが一般的です。
大きすぎる骨材を使うと、
配筋の間に入りにくくなる・仕上がりが粗くなる・分離しやすくなる
といった問題が出るため、25mm程度が妥当な設定です。
この記述も適切です。
コンクリートが十分な強度を発揮するには、適切な温度と湿度を保つ養生が重要です。乾燥が早すぎると、表面ひび割れや強度不足につながります。
そのため、
養生マットで覆う
散水や湛水で湿潤状態を保つ
といった方法で、一定期間コンクリートを保護します。
鉄道のコンクリート路盤でも同じ考え方で養生を行います。
この記述が適当でない内容です。
盛土の上にコンクリート路盤を作る場合、盛土は施工後もしばらく圧密沈下やクリープによって沈んでいきます。
盛土施工後すぐにコンクリート路盤を作ってしまうと、
・盛土が沈下するのに合わせて路盤が下がる
・不均一な沈下で、ひび割れや不陸(でこぼこ)が発生する
などの問題が起きやすくなります。
そのため実務では、
◯盛土の締固めを十分に行う
◯必要に応じて盛土の沈下がある程度収束するのを待ってからコンクリート路盤を施工する
といった配慮をします。
「変状を少なくするために速やかに施工する」という説明は、目的と手段が逆になっている点が不適切です。
この記述は適切な内容です。
コンクリート路盤の下には、粒度調整砕石(路盤材)が敷かれていることが多いです。
砕石が乾燥していると、打ち込んだコンクリートの水分が砕石側に吸収され、コンクリート表層側の水が不足して施工性低下やひび割れ、強度低下につながるおそれがあります。
その対策として、
◯砕石路盤をあらかじめ湿らせる
◯プライムコート(乳剤アスファルトなど)を散布して、水分の吸収を抑える
といった方法が採用されます。散布量1〜2ℓ/m²という値も、一般的な標準値として妥当な範囲です。
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