1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問50 (問題A ユニットc 問30)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問50(問題A ユニットc 問30) (訂正依頼・報告はこちら)
- 多液形塗料や高粘度塗料の攪拌は、塗料を均一化させ乾きむらを防止するため、攪拌機を用いることが望ましい。
- 塗料は、可使時間を過ぎると性能が十分でないばかりか欠陥となりやすいので、塗料ごとに定められた可使時間を守る必要がある。
- 塗装作業時の気温、塗付方法、塗付面の状態に適した塗料粘度に調整する場合は、塗料に適したプライマーで適切に希釈する必要がある。
- 塗装作業場所が屋内で、温度、湿度が調整されている場合は、屋外の気象条件に関係なく塗装を行うことができる。
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この過去問の解説 (1件)
01
この選択肢は「プライマーで希釈して粘度を調整する」と書かれている文章が不適当な内容です。
塗料の粘度調整は、メーカー指定のシンナー(希釈剤)で行うのであり、プライマー(下塗り塗料)では希釈しません。
この記述は適切です。
多液形塗料(主剤と硬化剤を混ぜるタイプ)や高粘度塗料は、成分が分離しやすかったり、手作業では均一に混ざりにくいです。
そこで攪拌機を用いてよく混ぜることで、成分のムラをなくし、塗膜の性能や乾き具合を一定にすることができます。
この記述も適切です。
多液形塗料などには可使時間(ポットライフ)が決められています。
可使時間を過ぎると、塗料の化学反応が進みすぎて粘度が上がる、硬化が始まるなどして、本来の性能が出なくなります。
その状態で塗装すると、付着不良、はがれ、ひび割れなどの欠陥につながります。
この記述が適当でない内容です。
粘度の調整は、通常塗料メーカーが指定したシンナー(希釈剤)で行います。
プライマーは「下塗り用の塗料」であり、粘度を下げるための溶剤ではありません。
プライマーで希釈すると、
・成分比が崩れて、本来の塗膜性能が出ない
・密着性や防食性などが設計どおりにならない
といった問題が発生します。
正しくは、指定シンナーで粘度調整を行うとするべき内容です。
この記述はおおむね適切な内容です。
屋外での塗装では、雨、風、直射日光、低温・高湿度などの影響を強く受けます。
一方、工場内や屋内で、温度・湿度が適切に管理されている空間であれば、塗料に適した温度・湿度を保てるほか、風雨や日射の影響も受けないため、外の天候に左右されずに塗装作業を行いやすいです。
もちろん、実務では換気や臭気対策なども必要ですが、「外の気象条件と関係なく塗装できる」という趣旨としては妥当な内容です。
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