1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問66 (問題A ユニットd 問12)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問66(問題A ユニットd 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

港則法令上、港長の許可又は届け出に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 船舶は、特定港において危険物の積込、積替又は荷卸をするには、港長に届け出なければならない。
  • 特定港内において竹木材を船舶から水上に卸そうとする者は、港長の許可を受けなければならない。
  • 特定港内において使用すべき私設信号を定めようとする者は、港長に届け出なければならない。
  • 船舶は、特定港に入港したとき又は特定港を出港しようとするときは、国土交通省令の定めるところにより、港長の許可を受けなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

この中で適切な記述は
「特定港内において竹木材を船舶から水上に卸そうとする者は、港長の許可を受けなければならない。」
という選択肢です。

港則法では、特定港内で竹や木材をいったん水面に浮かべるように荷下ろしする行為は、航行や他の船舶の安全に影響しやすいので、港長の許可が必要な行為とされています。

選択肢1. 船舶は、特定港において危険物の積込、積替又は荷卸をするには、港長に届け出なければならない。

港則法では、特定港内で危険物を積み込む・積み替える・荷卸しする場合は、
「届け出」ではなく、港長の許可が必要とされています。

危険物の取り扱いは、火災や爆発などの重大事故につながるおそれがあるため、
事前に港長が内容を確認して「許可」する仕組みになっていると理解してください。

選択肢2. 特定港内において竹木材を船舶から水上に卸そうとする者は、港長の許可を受けなければならない。

この記述が適切です。

竹や木材を水面に浮かべた状態で扱う作業は、他の船舶の航行を妨げるおそれがある・流出すると、港内外で危険物となるおそれがある

といった理由から、港則法上、港長の許可を受けて行う行為に含まれます。

選択肢3. 特定港内において使用すべき私設信号を定めようとする者は、港長に届け出なければならない。

私設信号(会社や事業者が独自に設置する信号)は、港内の他の信号と紛らわしくなると危険です。

そのため、港則法では、「港長の許可」を受けて設けることとされています。
ここでも「届け出」ではなく「許可」が必要です。

したがって、「届け出でよい」と読めるこの記述は不適切です。

選択肢4. 船舶は、特定港に入港したとき又は特定港を出港しようとするときは、国土交通省令の定めるところにより、港長の許可を受けなければならない。

この記述も誤りです。

船舶が特定港に入港・出港するときは、

船名・大きさ・積み荷の内容 などについて、港長への「届出」や「通報」が必要ですが、
通常の入出港そのものについて、毎回「許可」を受ける仕組みではありません。

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