1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問67 (問題B ユニットe 問1)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問67(問題B ユニットe 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- TSでの鉛直角観測は、1視準2読定、望遠鏡正及び反の観測を2対回とする。
- TSでの水平角観測において、対回内の観測方向数は、5方向以下とする。
- TSでの距離測定は、1視準2読定を1セットとする。
- TSでの距離測定において、1セット内の測定値の較差の許容範囲は、20mmを標準とする。
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この過去問の解説 (1件)
01
結論から言うと、誤っている記述は「TSでの鉛直角観測は、1視準2読定、望遠鏡正及び反の観測を2対回とする。」という内容の選択肢です。
TSによる鉛直角観測の方法・回数の書き方が、標準的な公共測量の規程と合っていません。
この選択肢が誤りです。
TSでの鉛直角観測では、ふつうは1回の視準につき1回の読定を行い、望遠鏡を正位と反位(正と反)の両方で観測したものを1対回
とするのが標準的な扱いです。
必要な精度に応じて対回数を増やすことはありますが、「1視準2読定」「必ず2対回」というのは規程より観測回数を多くした内容になっており、標準的な観測方法の説明として適切ではありません。
TSで水平角を測るときは、1つの対回の中で、基準となる方向から順番に複数方向を視準して角度を読んでいきます。
1つの対回の中であまり多くの方向を測ろうとすると、時間がかかりすぎて機械の据え付け誤差や環境変化の影響を受けやすくなります。そこで、観測方向数には上限を設けるのが一般的です。
「5方向以下」としているこの記述は、内容として適切です。
TSの距離測定では、同じ方向を続けて複数回測り、その結果を平均して距離を決めるのが基本です。
1視準2読定というのは、同じ方向を2回測って平均を取るという意味で、偶然誤差を減らすためのごく普通のやり方です。
したがって、「1視準2読定を1セットとする」という説明は、距離測定の標準的な方法として適切です。
同じ方向を2回測ったとき、その2回の測定結果の差(較差)が大きすぎると、測定が安定していないと判断できます。
そこで、「このくらいの差までは許容できる」という基準をあらかじめ決めておきます。
一般的なTSによる距離測定では、1セット内(2読定)の距離の差が20mm以内であれば、通常の作業精度として許容される範囲です。
そのため、「20mmを標準とする」という記述は、TSの距離測定に関する基準として適切です。
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