1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問69 (問題B ユニットe 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問69(問題B ユニットe 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

下図は、逆T型擁壁の配筋図を示したものである。
かかと版の引張鉄筋に該当する鉄筋番号は、次のうちどれか。
問題文の画像
  • ①D13
  • ②D22
  • ③D13
  • ④D22

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

かかと版(背面側の底版)は、土や構造物の荷重で上側が引張になる部材なので、図中でかかと版上端に配置された主鉄筋(D22)が「かかと版の引張鉄筋」にあたります。したがって、かかと版の引張鉄筋に該当するのは②D22です。

選択肢1. ①D13

D13は、かかと版やつま先版の配力筋(補助的な細い鉄筋)として用いられるケースが多く、主にひび割れ抑制や鉄筋間隔を整える役割です。主な曲げに抵抗する引張鉄筋(主筋)とは位置や太さが異なるため、「かかと版の引張鉄筋」にあたるとはいえません。

選択肢2. ②D22

逆T型擁壁では、背面の盛土荷重などにより、かかと版は上側が引張、下側が圧縮になる曲げを受けます。
そのため、

かかと版の上側に、太径の主筋(D22)を配置する

これが「かかと版の引張鉄筋」になる

という設計になります。
この理由から、かかと版の引張鉄筋に該当するのはD22です。

選択肢3. ③D13

D13は、かかと版の下側またはつま先版の配力筋として描かれているパターンです。
下側はこの部材では圧縮側になるため、ここにある鉄筋は主な引張応力を負担する位置ではありません。
 

選択肢4. ④D22

D22は、つま先版側の主筋として用いられる場合が多く、つま先版では前面側に曲げが働くため、下側が引張側になります。
このため、D22は「つま先版の引張鉄筋」としての役割が中心であり、かかと版の引張鉄筋には該当しません。

参考になった数0