1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問74 (問題B ユニットe 問8)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問74(問題B ユニットe 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事現場における保護具使用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 保護帽は、頭にあったものを使用し、一度でも大きな衝撃を受けた保護帽は、外観に損傷がなくても使用してはならない。
  • 衝撃、圧迫を受けた安全靴及び足の甲のプロテクタは、外観に損傷がなくても速やかに交換しなければならない。
  • 防毒マスク及び防じんマスクは、酸素欠乏症の防止には全く効力がなく、酸素欠乏危険作業には絶対用いてはならない。
  • ボール盤、面取り盤等の回転する刃物に、労働者の手が巻き込まれるおそれのある作業の場合は、手袋を使用させなければならない。

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この過去問の解説 (2件)

01

誤っている記述は、ボール盤や面取り盤の作業で手袋を使用させなければならないとしている内容です。
回転している刃物の近くで手袋をすると、手袋ごと巻き込まれて大けがにつながるおそれがあり、安全衛生の考え方と反対の内容だからです。

選択肢1. 保護帽は、頭にあったものを使用し、一度でも大きな衝撃を受けた保護帽は、外観に損傷がなくても使用してはならない。

この記述は適切な内容です。
保護帽(ほごぼう)は、転落物が頭に当たったときなどに衝撃を吸収することで頭を守ります。
一度大きな衝撃を受けると、外側はきれいに見えても、内側の衝撃吸収材がつぶれていたり、強度が落ちていたりすることがあります。そのため、強い衝撃を受けた保護帽は、見た目に傷がなくても交換することが求められます。
また、サイズや頭の形に合っていない保護帽は、ずれたり脱げたりして十分な効果が出ないので、「頭に合ったものを使用する」という点も大切です。

選択肢2. 衝撃、圧迫を受けた安全靴及び足の甲のプロテクタは、外観に損傷がなくても速やかに交換しなければならない。

この記述も適切な内容です。
安全靴や足の甲のプロテクタ(足の甲を守る部品)には、つま先部分などに硬い芯や衝撃を吸収する構造があります。
重いものが落ちた、強くはさまれたといった大きな衝撃や圧迫を受けた後は、外から見て壊れていなくても内部が変形している可能性があります。

内部が変形していると、次に同じような衝撃が加わったときに、十分に足を守れないおそれがあります。

選択肢3. 防毒マスク及び防じんマスクは、酸素欠乏症の防止には全く効力がなく、酸素欠乏危険作業には絶対用いてはならない。

この記述も適切な内容です。
防毒マスクは有害なガスなどを吸い込まないようにする保護具で、防じんマスクは粉じん(ほこり)を吸い込まないようにする保護具です。
どちらも「空気中の有害物質を取り除く」ためのものであり、酸素そのものを増やしたり、供給したりする機能はありません

そのため、酸素が少なくなっている場所(酸素欠乏空気)では、防毒マスクや防じんマスクをしていても酸素欠乏症を防ぐことはできません
このような場所では、空気呼吸器など酸素を供給する保護具を使う必要があり、防毒マスク・防じんマスクだけで作業してはいけません。

選択肢4. ボール盤、面取り盤等の回転する刃物に、労働者の手が巻き込まれるおそれのある作業の場合は、手袋を使用させなければならない。

この記述が誤りの内容です。
ボール盤や面取り盤のような、回転している刃物や軸の近くで行う作業では、手袋をしていると手袋が回転部に引き込まれやすくなり、手首や腕ごと巻き込まれてしまう危険があります

そのため、回転体に手が近づく作業では、一般的に
手袋を着用しない
・押さえ具や治具を使って、手を刃物から離して作業する
・カバーやガードを設ける
などの対策をとることが求められます。

危険だからこそ、むしろ手袋は避けるというのが安全衛生の考え方です。

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02

建設現場における保護具の適切な使用は、労働災害防止の基本です。各保護具には使用条件・交換基準・使用禁止場面があり、それぞれの特性を正確に把握することが求められます。

選択肢1. 保護帽は、頭にあったものを使用し、一度でも大きな衝撃を受けた保護帽は、外観に損傷がなくても使用してはならない。

この記述は適当です。保護帽は強い衝撃を受けると内部構造が破損し、保護性能が著しく低下している場合があります。そのため強い衝撃を受けた保護帽は外観に関わらず、使用してはいけません。

 

選択肢2. 衝撃、圧迫を受けた安全靴及び足の甲のプロテクタは、外観に損傷がなくても速やかに交換しなければならない。

この記述は適当です。安全靴や足の甲プロテクタが衝撃・圧迫を受けた場合、内部の保護構造が変形・破損している可能性があります。外観に損傷がなくても速やかに交換することが正しい対応です。

 

選択肢3. 防毒マスク及び防じんマスクは、酸素欠乏症の防止には全く効力がなく、酸素欠乏危険作業には絶対用いてはならない。

この記述は適当です。防毒マスクは有毒ガスや蒸気を吸着・除去するもので、防じんマスクは粉じんやミストを捕集するものです。そのため防毒マスク・防じんマスクは酸素不足の環境では効果がありません。酸素欠乏危険作業で用いた場合、使用者が酸素欠乏症に陥る危険があるため使用してはいけません。

選択肢4. ボール盤、面取り盤等の回転する刃物に、労働者の手が巻き込まれるおそれのある作業の場合は、手袋を使用させなければならない。

この記述は誤りです。ボール盤や面取り盤などの回転刃物を使用する作業では手袋を着用すると、回転部に巻き込まれる危険があります。労働安全衛生規則(111条)において、「事業者は、ボール盤、面取り盤等の回転する刃物に作業中の労働者の手が巻き込まれるおそれのあるときは、当該労働者に手袋を使用させてはならない。」と定められています。

まとめ

保護具は作業に適したものを選定する必要があり、回転工具を扱う際は手袋を着用しません。保護具の種類ごとに使用できる場面・できない場面を整理しておきましょう。

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