1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問80 (問題B ユニットe 問14)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問80(問題B ユニットe 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
- 表層、基層の締固め度の管理は、通常切取りコアの密度を測定して行うが、コア採取の頻度は工程の初期は少なめに、それ以降は多くする。
- 下層路盤の締固め度の管理は、試験施工あるいは工程の初期におけるデータから、所定の締固め度を得るのに必要な転圧回数が求められた場合、締固め回数により管理することができる。
- 各工程の作業の進捗に伴い、管理の限界を十分満足できることがわかれば、それ以降の試験の頻度は減らしてもよい。
- 管理の合理化を図るためには、密度や含水比等を非破壊で測定する機器を用いたり、作業と同時に管理できる敷均し機械や締固め機械等を活用することが望ましい。
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この過去問の解説 (1件)
01
「表層、基層の締固め度の管理は、通常切取りコアの密度を測定して行うが、コア採取の頻度は工程の初期は少なめに、それ以降は多くする。」の選択肢が適当でない内容です。
この選択肢は適当でない記述です。
表層・基層の締固め度は、書いてあるとおり切取りコア(円筒状にくり抜いた試料)の密度を測って確認することが多いです。
しかし、コア採取の頻度の考え方が逆です。
工程の初期は、
・材料の状態 ・アスファルト合材の温度
・敷均し厚さ ・ローラーの種類や回数
などが適切かどうか、まだよく分からないので、多めに試験をして様子を見る必要があります。
施工条件が安定して、品質が十分に確保できていることが確認できてから、試験の頻度を少しずつ減らしていきます。
この記述は適切な内容です。
下層路盤では、まず試験施工や工程初期の試験で、
「どのローラーを、何回通せば、どのくらいの締固め度になるか」を確認します。
その結果、「この条件なら○回転圧すれば所定の締固め度が取れる」と分かれば、以後は転圧回数(ローラーの回数)で管理する方法が使えます。
この記述は適切な内容です。
施工が進む中で、締固め度・密度などが、決められた管理基準(管理限界)を安定して満たしていると分かれば、毎回同じ頻度で試験を続ける必要はありません。
統計的な品質管理の考え方でも、安定して良い結果が続いている工程では、試験の回数を減らしてもよいとされています。
この記述は適切な内容です。
最近の舗装工事では、
・非破壊で密度や含水比を測れる機器(例:放射線密度計など)
・敷均し機械やローラーにセンサーを付けて、どの程度締め固められているかを見える化するシステム
など、作業と同時に品質を確認できる機械を活用する動きが進んでいます。
こうした方法は、
・コア採取の手間や時間を減らせる・ 試験箇所を増やしやすい
などのメリットがあり、管理の合理化につながります。
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