1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問81 (問題B ユニットe 問15)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問81(問題B ユニットe 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
- [測定対象]路床 [品質特性]支持力 [試験の方法]平板載荷試験
- [測定対象]路盤 [品質特性]締固め度 [試験の方法]RI計器による密度測定
- [測定対象]表層 [品質特性]たわみ量 [試験の方法]ベンケルマンビームによる測定
- [測定対象]アスファルト混合物 [品質特性]すべり抵抗値 [試験の方法]針入度試験
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
以下の選択肢が適当でない記述です。
「アスファルト混合物−すべり抵抗値−針入度試験」
針入度試験はアスファルト(結合材)の硬さの指標を調べる試験であり、すべり抵抗値を評価する試験ではないからです。
この組合せは適切です。
路床は、舗装構造の一番下にある地盤部分で、上に載る路盤・表層などを支える役割があります。
路床で重要なのは、どれだけ荷重(車の重さなど)を支えられるかという支持力です。
その支持力を調べる代表的な方法が平板載荷試験です。
地面の上に鋼板を置き、ジャッキなどで荷重をかけ、どのくらい沈むかを測り、支持力を評価します。
この組合せも適切です。
路盤は、路床と表層の間に位置し、車両荷重を分散して路床に伝える層です。
路盤で重要なのは、しっかり締め固められているかどうか、つまり締固め度です。
締固め度を知るには、現場での単位体積あたりの密度を測る必要があります。
RI計器(放射線密度計)は、放射線を利用して非破壊で密度を測定できる機器で、舗装や路盤の密度を簡易に測るために使われます。
この密度と、試験室で求めた基準となる最大乾燥密度を比べることで、締固め度(何%まで締め固められているか)を判断します。
この組合せも適切です。
表層は、車が直接走行する一番上の層で、舗装全体の変形の様子を反映しやすい部分です。
舗装がどのくらいしなるか(曲がるか)を表すのがたわみ量です。
ベンケルマンビームは、トラックなどの車両荷重をかけたとき、舗装のたわみ量を測るための器具です。
たわみ量が大きすぎると、舗装が柔らかすぎる・支持力が不足しているなどの問題が考えられるため、表層を対象にベンケルマンビームでたわみ量を測るという流れは、一般的な舗装の健全性評価の方法です。
この組合せが適当でない内容です。
ここでのアスファルト混合物は、骨材(砂や砕石)とアスファルトを混ぜた舗装材料全体を指します。
すべり抵抗値は、車のタイヤが路面の上ですべりにくいかどうか、つまりすべりやすさ・ブレーキの利きやすさに関係する性能です。
一方、針入度試験は、
アスファルト単体(バインダー)の硬さや軟らかさを調べる試験で、一定の重さの針を決められた時間だけ押し込み、針が入った深さを測る試験です。
針入度試験で分かるのはアスファルトの硬さの程度(針入度)であり、路面がどれくらいすべるか、ブレーキ時のタイヤとの摩擦がどの程度か
といったすべり抵抗値そのものを評価する試験ではありません。
実際のすべり抵抗は、路面に対して
・ポータブルスキッドレジスタ
・振り子式すべり試験機(BPN試験など)
といった機器を使って測定します。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問80)へ
令和7年度 問題一覧
次の問題(問82)へ