1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問84 (問題B ユニットe 問18)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問84(問題B ユニットe 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
- オープンケーソンの施工においてエアージェットや水ジェットによる摩擦低減対策は、周辺地盤を緩める可能性が高いので極力避ける。
- シールド工事における掘進時の振動は、特にシールドトンネルの土被りが少なく、シールドトンネル直上又はその付近に民家等があり、砂礫層等を掘進する場合は注意が必要である。
- 盛土工事では、法先付近の地盤に深層攪拌混合処理工法等により改良体を造成し、盛土の安定対策や周辺地盤への側方変位を抑制する。
- 既製杭の施工本数が多い場合には、杭打ちの順序を工夫し、できるだけ既設構造物から遠い地点から杭を打設する。
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この過去問の解説 (1件)
01
「既製杭の施工本数が多い場合には、杭打ちの順序を工夫し、できるだけ既設構造物から遠い地点から杭を打設する。」の選択肢が、適当でない記述です。
既製杭の施工本数が多い場合の杭打ち順序については、周辺への影響を小さくするため、既設構造物に近い地点から遠い地点へ進める考え方が基本になります。
この記述は適切な内容です。
オープンケーソンは沈設時に側面摩擦が大きくなりやすく、摩擦低減のためにエアージェットや水ジェットを用いる方法があります。
ただし、近くに重要構造物や民家がある場合、こうした噴射によって周辺地盤がゆるむ、想定外の沈下や変形が起きるおそれがあります。
この記述は適切な内容です。
土被りが少ないと、掘進時の影響が地表に伝わりやすくなります。砂礫層は掘削時の振動が出やすい条件の一つです。
直上や近傍に民家がある場合は、振動・騒音・沈下への配慮が特に重要になります。
この記述は適切な内容です。
盛土は荷重が増えるため、法先付近で地盤が横に押し出される側方変位が問題になることがあります。
そこで深層攪拌混合処理工法などで改良体を設け、
盛土の安定性を高める
側方変位を抑える
という対策は一般的です。
この記述が適当でない内容です。
既製杭は、打ち込みや圧入の際に振動や騒音が出やすく、さらに地盤を押し広げる作用により、周囲に影響を与えることがあります。
近くに既設構造物がある場合は、施工順序を誤ると、
地盤の変形が既設構造物側に集まりやすくなる
後から近くを打つと影響が大きくなる
などのリスクが高まります。
このため実務的な考え方としては、既設構造物に近い地点から遠い地点へという順序を基本に、影響を管理しながら進める方法が採られやすいです。
よって、「遠い地点から打設する」という内容は、近接施工の周辺環境対策として適切でないと判断できます。
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