1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問86 (施工管理法 問20)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問86(施工管理法 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート又は鉄筋コンクリート工作物の解体工事に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コンクリート圧砕機は、コンクリート構造物を押し砕くため、はさみ状のアタッチメントを装着した機械であり、鉄筋コンクリート構造物の解体に使用するものである。
  • 油圧孔拡大機は、コアボーリング機等で穿孔した穿孔内にテーパー付きのウェッジを油圧力で押し込み、孔を拡大することによってコンクリート部材に亀裂を入れ取り壊すものである。
  • コンクリートカッタは、ダイヤモンドチップを埋め込んだブレードの丸のこで、柱等のコンクリート部材を適当な大きさに切断するものである。
  • ワイヤーソーは、切断解体しようとする部材にダイヤモンドビーズを取り付けたワイヤーを環状に巻き付け、潤滑油をかけながら高速回転させてコンクリートを切断するものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

「ワイヤーソーは、切断解体しようとする部材にダイヤモンドビーズを取り付けたワイヤーを環状に巻き付け、潤滑油をかけながら高速回転させてコンクリートを切断するものである。」の選択肢が適当でない記述です。

ワイヤーソーの説明で、切断時にかけるものが潤滑油となっていますが、一般的には冷却と粉じん・スラリーの抑制のために水を用いるためです。

選択肢1. コンクリート圧砕機は、コンクリート構造物を押し砕くため、はさみ状のアタッチメントを装着した機械であり、鉄筋コンクリート構造物の解体に使用するものである。

この記述は適切です。
コンクリート圧砕機は、はさみ状のアタッチメントでコンクリートを砕き、鉄筋コンクリートの解体に広く使われます。
振動や騒音を比較的抑えやすい方法として扱われることもあります。

選択肢2. 油圧孔拡大機は、コアボーリング機等で穿孔した穿孔内にテーパー付きのウェッジを油圧力で押し込み、孔を拡大することによってコンクリート部材に亀裂を入れ取り壊すものである。

この記述は適切です。
油圧孔拡大機は、あらかじめ開けた孔にウェッジを入れて油圧で押し広げ、亀裂を発生させて破砕する方法です。
周辺への影響を抑えたい場面で選ばれることがあります。

選択肢3. コンクリートカッタは、ダイヤモンドチップを埋め込んだブレードの丸のこで、柱等のコンクリート部材を適当な大きさに切断するものである。

コンクリートカッタは、ダイヤモンドブレードを用いて部材を切断し、解体や撤去をしやすい大きさに分割します。
柱や壁などの切断で使われる代表的な機械なので内容に問題はありません。

選択肢4. ワイヤーソーは、切断解体しようとする部材にダイヤモンドビーズを取り付けたワイヤーを環状に巻き付け、潤滑油をかけながら高速回転させてコンクリートを切断するものである。

この記述は適当でない内容です。
ワイヤーソーの基本構造や、「ダイヤモンドビーズ付きワイヤーを環状に巻き付けて切断する」という部分は正しいです。

ただし、切断時にかけるものとして「潤滑油」と書かれている点が不適切です。
ワイヤーソーは通常、
・発熱を抑える
・切粉やスラリーを流す
・粉じんの飛散を抑える
目的で、水を用いて冷却しながら切断するのが一般的です。

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02

コンクリート構造物の解体には様々な工法が使用されます。各機械の仕組みと使用する媒体(水・潤滑油等)を正確に把握しておくことが求められます。

 

選択肢1. コンクリート圧砕機は、コンクリート構造物を押し砕くため、はさみ状のアタッチメントを装着した機械であり、鉄筋コンクリート構造物の解体に使用するものである。

この記述は適当です。コンクリート圧砕機は先端がクワガタのハサミのような形状のアタッチメントで、コンクリート構造物などの解体に用いられます。部材を挟み込んで油圧力で破砕するものであり、打撃を加えない点で振動騒音が発生しにくいメリットがあります。また粉砕するため粉塵が発生しやすいデメリットがあります。

選択肢2. 油圧孔拡大機は、コアボーリング機等で穿孔した穿孔内にテーパー付きのウェッジを油圧力で押し込み、孔を拡大することによってコンクリート部材に亀裂を入れ取り壊すものである。

この記述は適当です。油圧孔拡大機はコアボーリングで開けた穿孔にテーパー付きウェッジ(くさび)を油圧で押し込み、孔を拡大してコンクリートに亀裂を発生させ取り壊す静的破砕工法の一種です。くさびの拡大による引張破壊を生じさせるため、低振動・低騒音という特徴があります。

選択肢3. コンクリートカッタは、ダイヤモンドチップを埋め込んだブレードの丸のこで、柱等のコンクリート部材を適当な大きさに切断するものである。

この記述は適当です。コンクリートカッタは、ダイヤモンドチップを埋め込んだブレードを高速回転させてコンクリートを切断する機械です。柱・壁などを適切な大きさに切断することができ、打撃を与えないため振動騒音が発生しにくいメリットがあります。切断時の摩擦熱を冷やすために大量の水を使用し発生する汚泥の回収・処理が必要になるほか、ブレードの消耗があるためコストが高くなる傾向があるというデメリットがあります。

選択肢4. ワイヤーソーは、切断解体しようとする部材にダイヤモンドビーズを取り付けたワイヤーを環状に巻き付け、潤滑油をかけながら高速回転させてコンクリートを切断するものである。

この記述は適当ではありません。ワイヤーソーはダイヤモンドビーズを装着したワイヤーを部材に巻き付けて切断する工法ですが、冷却・切粉除去のために使用するのは水(冷却水)です。切断作業であるため振動騒音粉じんが発生しにくいメリットがあります。切断時の摩擦熱を冷やすために大量の水を使用し発生する汚泥の回収・処理が必要になるほか、操作者の高い技能が必要であり人員確保などの面でもコストが高くなるデメリットがあります。

まとめ

各工法がどういった方法(打撃・圧砕・切断・静的破砕など)で解体するものであるのか、その際にどういった影響(騒音・振動・粉じん・冷却水など)が発生するのものであるのか、という点を覚えておくようにしましょう。

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