1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問91 (問題B ユニットf 問5)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問91(問題B ユニットf 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

ネットワーク式工程表作成上の留意点と特徴に関する下記の①〜④の記述のうち、適当なものの数は次のうちどれか。

①  工事を独立した作業(アクティビティ)に分類し、これら各作業を施工順序に従って矢線(アロー)の形で、左から右に向けて結び、工事全体を網状の矢線図(ネットワーク)で表す。
②  作業と作業の結合点及びその作業の開始、終了を示すものとしてマル(〇)をつけイベントと呼び、〇の中には正整数を記入し、これをイベント番号という。
③  ネットワーク手法には、日程、配員、費用の計画を行うPERT系と、時間を費用との関連で捉えて工期短縮と費用の増加の関係を見ながら、最適な工期と費用を設定するCPMがある。
④  ダミーとは所要時間を持たない擬似作業で、アクティビティ相互の関係を示すために使われるものである。
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この過去問の解説 (1件)

01

適当なものの数は4つです。
ネットワーク式工程表の基本的な考え方、イベントの扱い、PERTとCPMの位置づけ、ダミーの意味について、いずれも一般的な説明と合っています。

①「工事を独立した作業(アクティビティ)に分類し、これら各作業を施工順序に従って矢線(アロー)の形で、左から右に向けて結び、工事全体を網状の矢線図(ネットワーク)で表す。」

これは適切な内容です。
ネットワーク式工程表の典型的な表し方の一つが、作業を矢線で示して順序関係を結ぶ方法です。
工事全体を網状に表現することで、作業の流れや全体のつながりを把握しやすくなります。

 

②「作業と作業の結合点及びその作業の開始、終了を示すものとしてマル(〇)をつけイベントと呼び、〇の中には正整数を記入し、これをイベント番号という。」

これも適切な内容です。
矢線式のネットワークでは、作業の開始や終了などの節目をイベントとして表し、丸印で示します。その丸の中に番号を入れて管理する考え方は基本事項です。

 

③「ネットワーク手法には、日程、配員、費用の計画を行うPERT系と、時間を費用との関連で捉えて工期短縮と費用の増加の関係を見ながら、最適な工期と費用を設定するCPMがある。」

これも適切な内容です。
PERTは作業の所要時間の見積りや日程管理を中心に、計画・管理へ活用される考え方です。
CPMはクリティカルパスを明確にし、工期短縮(クラッシング)と費用の関係を踏まえて検討する場面で重要になります。
重要:この「時間と費用の関係を見て最適化する」という説明はCPMの特徴を押さえています。

 

④「ダミーとは所要時間を持たない擬似作業で、アクティビティ相互の関係を示すために使われるものである。」

この記述も適切な内容です。
ダミーは実際の作業ではなく、順序関係を正しく表すための線です。

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